永瀬正敏、自ら徹夜で編集作業! 俳優生活30年の特別映像を初公開
昨年、デビュー30周年を迎えた俳優の永瀬正敏が26日、オフィシャルブック「アクターズ・ファイル 永瀬正敏」(キネマ旬報社)発売を記念した特集上映「COURSE OF LIFE 永瀬正敏特集」(4/26~5/2まで開催)のトークイベントに出席した。この日、上映予定だった作品が諸事情により急遽中止になったことから、自ら徹夜で編集作業に加わり、新たな特別映像を作り上げたことを明かした永瀬は、「間に合ってよかった!」と、安どの表情を浮かべていた。
この日上映された特別映像は、『路地裏の足音 special edit Ver.』と題して、今年1月に自身の写真展で開催されたドラマーの中村達也、イラストレーターの黒田征太郎、永瀬によるコラボレーション・イベントを凝縮した本邦初公開の作品。さらに、永瀬が過去に出演した貴重な短編映画5作品も同時上映され、会場に詰めかけたファンは心から満足している様子だった。なお、特集上映期間中には、『BeRLiN』『贅沢な骨』『ラブドガン』など、永瀬ファンにはたまらない出演作品が35ミリのフィルムで上映される。
終演後のトークショーでデビュー30周年を振り返った永瀬は、「僕が自慢できるのは『出会い』だけ。本当にいい仲間との出会いに感謝している」と、どこまでも謙虚。そんな永瀬の温厚な性格をファンは熟知しているのか、映画『贅沢な骨』のワンシーンの再現を全員でおねだりすると、はにかみながらも『新谷さーん』の呼び掛けに、後ろ向きで『ハーイ』と照れくさそうに応える一幕もあった。
また、オフィシャルブックのインタビューにも登場し、永瀬との共演を切望していた大森南朋と高良健吾についても触れ、「これ、どこまで言っていいんですかね? そうなんです、『まほろ駅前狂騒曲』で二人と共演することになって。あ、でも、大森くんとは絡みがないかも? いや、あるかも?」と、意味深に回答。後輩にも慕われる永瀬は、現在、台湾で歴史的大ヒットを記録中の野球映画『KANO』(日本公開も決定)や、世界の鬼才たちと共に中田秀夫監督が参加したオムニバス映画『Words With Gods』に出演するなど、国内外で注目される俳優として、今なお進化し続けている。31年目の今年、快進撃はさらに加速しそうだ。(取材・文:坂田正樹)
オフィシャルブック「アクターズ・ファイル 永瀬正敏」(キネマ旬報社)発売中
「COURSE OF LIFE 永瀬正敏特集」はシネマート六本木にて5月2日まで開催