「イタリア映画祭2014」開幕! 来日中の監督・俳優が和やかにあいさつ
26日、有楽町朝日ホールで「イタリア映画祭2014」の開会式が行われ、第70回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したドキュメンタリー映画『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』のジャンフランコ・ロージ監督ら、来日した9名の俳優と監督たちがあいさつに立った。
「日本におけるイタリア年」をきっかけに2001年春に開始し、今年で14回目を迎える同映画祭。ゴールデンウィークの開催が恒例で、毎年1万人を超える映画ファンが訪れ大きな賑わいを見せている。期間中は日本劇場未公開作14本が上映されるほか、26日から29日までの間は来日中の俳優と監督によりそれぞれの作品の上映後に質疑応答も行われる予定だ。
開会式であいさつを行ったロージ監督は「日本の映画や文化を非常に愛しております」と日本の映画ファンに語り掛け、「地域を超えて他の場所で(作品が)紹介される事は非常に嬉しい。この映画が撮られた文化・環境を超えたところの観客の皆様に観ていただいて、新しい関係性が構築されていくことに感動します」と日本で上映される喜びを語った。
また、同作はリサーチ期間も含め製作に3年費やした入魂作。日本で8月16日に公開することも決まっており、ロージ監督は「映画祭の後もまた公開したら観てください」と呼びかけていた。
開会式にはほかに『自由に乾杯』のロベルト・アンド監督、『いつか行くべき時が来る』のジョルジョ・ディリッティ監督、『初雪』主演のジャン=クリストフ・ フォリー、『サルヴォ』のファビオ・グラッサドニア監督、アントニオ・ピアッツァ監督、『無用のエルネスト』に出演するジョヴァンニ・ヴェロネージ、『存在しない南』のファビオ・モッロ監督、『南部のささやかな商売』ロッコ・パパレオ監督が出席。『いつか行くべき時が来る』に出演している女優のジャスミン・トリンカの来日はキャンセルとなった。(中村好伸)
「イタリア映画祭2014」は有楽町朝日ホールで4月26日から29日、5月3日から5日、大阪・ABCホールで5月10日から11日まで開催