CMガール、読モ、キョウリュウピンク、SOD大賞優秀女優らがヒロインの映画が初日!
福島県福島市出身のIT社長・斉藤新平が主演・プロデュースを担当した映画『恋愛漫画はややこしい~集まれ! 恋する妄想族~』初日舞台あいさつが10日、池袋シネマ・ロサで行われ、新生璃人監督、藤崎紫、真加藤沙織らが登壇した。
妹の恋愛漫画にハマった2浪中の浪人生が、その非現実的で甘美な物語世界に浸るうちに妄想が止まらなくなってしまうさまを描きだした本作。「部屋ナビShop」CMガールとして知られる片岡華奈子、「小学六年生」読者モデルグランプリの山田帆風、「獣電戦隊キョウリュウジャー」キョウリュウピンク役の今野鮎莉、SOD大賞優秀女優賞を受賞した琥珀うたなど、フレッシュな若手女優たちが魅惑のヒロインを熱演。ちょっぴりエッチでほろ苦い青春コメディーに華を添えている。新生監督は、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」オフシアター部門のプログラミング・ディレクターを務める映画評論家・塩田時敏から「シュールで美しきスプラッター。非凡な短編」と絶賛された短編映画『BONSAI GIRL』や、舞台版「アダムス・ファミリー」の映像作品などを手がけてきた気鋭のクリエーターだ。
普段は、通算5万人が参加する人気イベント・山の手コンなどの集客コンサルティングを手がける株式会社Kingdom Entertainmentを経営する斉藤だが、元々は役者志望。「映画を作りたい」という情熱はずっと消えることはなかったという。そんなとき、新生監督の才能にほれ込んだ斉藤は、新生監督とタッグを組んで本作を制作することを決意。
斉藤の故郷である福島県福島市で制作が開始されたが、そこで彼らは東日本大震災に遭い、ロケ場所倒壊、機材の故障、キャストの疎開、スケジュール変更といったトラブルに見舞われるなど、制作は困難を極めた。しかし斉藤、新生監督たちの「面白い映画を作りたい」という情熱がエネルギーとなって、コツコツと撮影を続行。ようやく完成へと導いたという。
それだけに新生監督も「インディーズの作品は、なかなか大きなスクリーンで上映がされることはないので、こちらで上映していただけて感動しています」と感無量の様子。そんな彼らの心意気に、会場からは大きな拍手がわき起こった。(取材・文:壬生智裕)
映画『恋愛漫画はややこしい~集まれ! 恋する妄想族~』は池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開中