舞台版『ONCE ダブリンの街角で』が11月日本上陸!
アカデミー賞歌曲賞を受賞した映画『ONCE ダブリンの街角で』(2006)をベースにしたブロードウェイミュージカルが、11月に日本初上陸を果たすことがわかった。2012年のトニー賞では最優秀新作ミュージカル作品賞を含む8部門を受賞し、続く2013年のグラミー賞では最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞した名舞台だ。
映画『ONCE ダブリンの街角で』は、アイルランドの実力派バンド「ザ・フレイムス」のフロントマンであるグレン・ハンサードとチェコ人のシンガーソングライター、マルケタ・イルグロヴァが、ギターとピアノのセッションを通して惹(ひ)かれ合っていく男女にふんしたラブストーリー。製作費15万ドル(約1,500万円) という低予算ながら口コミで人気に火が付き、2,000万ドル(約20億円)を超える世界興行収入を記録したことでも話題を呼んだ。(1ドル100円計算)
それを、アカデミー賞歌曲賞を受賞したグレンとマルケタの作曲作詞でミュージカル化したのが舞台「ONCE ダブリンの街角で」。アイリッシュバーカウンターが一つというシンプルなデザインのステージ上で、出演者がギター、ピアノ、バイオリン、アコーディオン、ドラムなどを演奏しながら歌やダンスを披露し、ダブリンの街角で出会った男女が音楽を通して心を通わせていくさまを描く。
開演前には、舞台のアイリッシュバーに上がることができ、セットのバーで実際に飲み物を買うことも可能。舞台上で観客が飲み物を楽しんでいるうちに、キャストによる生演奏が始まり、舞台が始まる……という観客とキャストの距離の近さもこの舞台の特徴となっている。
演出は舞台「ブラック・ウォッチ」のジョン・ティファニー、音楽監督・編曲は『マンマ・ミーア!』のマーティン・ロウ、装置・衣裳デザインは「アイーダ」のボブ・クロウリーなど実力派のスタッフが集結。ブロードウェイのバーナード・B・ジェイコブス劇場では2012年3月の初日から現在まで上演中で、2013年4月にはロンドン・ウエストエンドのフェニックス劇場でも上演開始となり、2014年のローレンス・オリヴィエ賞で2部門を受賞している。(編集部・市川遥)
舞台「ONCE ダブリンの街角で」は11月26日~12月14日(全24回)EX THEATER ROPPONGIで上演