チリの独裁政権にあらがった広告マンがいた!『NO』の公開日が決定
現在開催されているカンヌ国際映画祭でコンペティション部門の審査員を務めるなど、数々の実績を持つ俳優ガエル・ガルシア・ベルナルが主演を務める映画『NO』が、8月30日より公開されることがわかった。
パブロ・ラライン監督によるチリ独裁政権3部作完結編の本作は、1988年のピノチェト政権末期を舞台に、ピノチェト将軍の信任延長の是非を問う国民投票を左右する一大キャンペーン合戦の様子が映し出される。ピノチェト支持派「YES」と反対派「NO」の両陣営が1日15分のテレビコマーシャルを展開する中で、「NO」陣営に雇われた若き広告マン(ガエル・ガルシア)が、大胆なアイデアで熾烈(しれつ)なメディア争いを繰り広げていく。
実話を基にしている同作の撮影には、ビンテージカメラを使用。実際の映像とフィクションをうまく交錯させ、当時を追体験するような演出に挑戦している。その試みは高く評価され、第65回カンヌ国際映画祭の監督週間でアートシネマアワードを受賞し、第85回アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされた。
またガエル・ガルシアのほかにも、映画『グロリアの青春』のマルシアル・タグレや映画『独りぼっちのジョニー』のルイス・グネッコが出演している。
『NO』は8月30日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開