河瀬監督『2つ目の窓』10分間のスタンディングオベーションでカンヌ揺らす!
第67回カンヌ国際映画祭
河瀬直美監督の新作『2つ目の窓』が現地時間20日、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、河瀬監督、村上虹郎、吉永淳、松田美由紀、村上淳、渡辺真起子に約10分間にわたるスタンディングオベーションを観客から受けた。
日本の奄美大島を舞台にした映画に、カンヌの会場が揺れた。エンドロールが流れた瞬間から大きな拍手が湧き起こり、河瀬監督とキャストには「ブラボー!」の大歓声が贈られる。鳴り止むことのない拍手に河瀬監督は、17歳の村上、そして21歳の吉永と肩を抱き合って涙を流した。
本作は、河瀬監督が揺れ動く思春期の少年少女の姿を奄美大島の美しい自然とともに映し出した人間ドラマ。劇中では村上(虹郎)と吉永がオールヌードで挑むラブシーンもあり、体を張って挑んだ若き主演の二人が手を高々と上げると、歓声はいっそう大きくなった。
深々とおじぎをして席を立った河瀬監督に1人の観客が「素晴しい映画でした。本当に感動で涙が止まらなかった!」と涙ぐみながら握手を求める場面も。先の会見では「わたしにとって最高傑作」と話していた河瀬監督。カンヌの歓声は初のパルムドールへの期待をいっそう高めた。(編集部・森田真帆)
映画『2つ目の窓』は7月26日より全国公開
第67回カンヌ国際映画祭は現地時間5月25日まで開催