尾上菊之助、長男を初披露 2人目も視野に
歌舞伎俳優の尾上菊之助と瓔子（ようこ）夫人が27日、都内ホテルで行われる二人の披露宴前に取材に応じ、昨年11月28日に生まれた長男、和史君の写真を披露した。
長男について「播磨屋のお父さん（瓔子さんの父親の中村吉右衛門）がいつも抱っこをしてくれます。5月の初節句には紙でかぶとを折って、一緒に写真を撮ってくれました」とほほ笑ましいエピソードを披露した菊之助。オムツの交換もしているといい、取材陣から「イクメンですね」と声を掛けられると、「舞台も忙しいので、できる限りのリトルイクメンです。赤ん坊の柔らかさに、逆に癒やされています」と笑顔で語るなど、息子の存在が元気の源になっているようだ。
さらに「わたしにも姉（女優の寺島しのぶ）がいますので、兄弟がいた方が心強い。家族は多い方がいいし、できれば」と2人目についての希望を口にした菊之助。理想の父親像については、「父の背中を見て育ってきたので、（息子に）かっこいいおやじだなと思われるように」と答えた。
迎えた披露宴については、「先月、（市川）海老蔵君と一緒だったんですけど『絶対お酌しに行くから』って言われたので、ちょっと怖いです。ちゃんと肝臓に良いものを飲んでおきます」と苦笑い。2月26日に結婚式を行った後も舞台や稽古に忙しく、新婚旅行にも行けていないといい「年末には時間が取れそうなので、国内で落ち着けるところに行きたいですね」と展望を明かす。
最後には「去年、新しい歌舞伎座ができて、今まで歌舞伎をご覧になったことのない方に多数来ていただいている。それだけで終わらないように、歌舞伎を愛してくださるように、一生懸命努めたいと思います」と決意表明していた。
披露宴には、市川海老蔵や片岡愛之助など歌舞伎関係者を中心におよそ620人の招待客が出席。みのもんたや小泉純一郎元首相も来場した。（取材・文：県田勢）