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クリストファー・ノーランの撮影監督が初メガホン!もう撮影監督には戻らないと宣言!

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初監督作『トランセンデンス』を語ったウォーリー・フィスター
初監督作『トランセンデンス』を語ったウォーリー・フィスター - (C) KaoriSuzuki

 映画『メメント』から『ダークナイト』3部作まで全てのクリストファー・ノーラン監督作で撮影監督を務め、『インセプション』では第83回アカデミー賞撮影賞に輝いたウォーリー・フィスターが、ジョニー・デップ主演SF映画『トランセンデンス』で監督デビューを果たした今、もう撮影監督に戻るつもりはないと宣言した。

映画『トランセンデンス』フォトギャラリー

 「監督したいという気持ちはかなり前から抱いていた。そのつもりで脚本はたくさん読んでいた」と明かしたフィスターは、撮影監督に戻るつもりはあるかという質問に対し「いや。今後も、監督として仕事を続けたい。長編映画をやりたいし、テレビのコマーシャルもやりたい」ときっぱり。「クリス(クリストファー・ノーラン)は(僕なしでも)大丈夫だよ(笑)。彼の新作の撮影監督は素晴らしい仕事をやってみせている」と今後はノーラン監督作に携わることもなくなるという。

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 そんなフィスターの初監督作『トランセンデンス』は、ノーラン監督も製作総指揮に名を連ねるSF大作。ジョニーふんする天才科学者の頭脳をアップロードした人工知能が猛烈な勢いで進化を遂げ、軍事機密、金融、政治、個人情報などあらゆるデータを手にして、世界を混乱に陥れていくさまを描いた作品だ。モーガン・フリーマンキリアン・マーフィらノーラン監督作でおなじみのメンバーも顔を見せる本作は、35ミリフィルムで撮影されている。

 映画製作におけるテクノロジーも日々進化を続けている中、フィスターが昔からの35ミリフィルムでの撮影を決めたのは「信頼できるから」。フィスターは「フィルムが信頼できるだけでなく、35ミリのカメラも壊れたなんて聞いたことがない。ごくまれにフィルムにホコリが付いたとか、小さな傷が付いたとかいうことがあっても、データが丸々なくなるなんてことはあり得ない。安心なんだよ」と説明する。

 さらに「デジタルカメラの画質は大抵4Kだけど、35ミリのカメラの画質は8Kと10Kの間なんだ。しかも100年使われてきたという実績がある」と35ミリフィルムに寄せる信頼の厚さを口にしていた。なお、本作で撮影監督を務めたのは、フィスターから「彼は本当にいい仕事をしてくれたよ」と称賛された『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『リトル・ランボーズ』などのジェス・ホール。名撮影監督の監督デビュー作の、こだわり抜かれた映像の数々に注目したい。(編集部・市川遥)

映画『トランセンデンス』は6月28日より全国公開

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