役所広司、暴言シーンは「気持ちよく」 中島哲也監督との6年ぶりタッグ作に充実の笑顔
俳優の役所広司が9日、都内で行われた映画『渇き。』完成披露試写会の舞台あいさつに登壇し、『パコと魔法の絵本』(2008)以来のタッグとなった中島哲也監督に称賛の言葉を送った。この日は共演者の小松菜奈、清水尋也、橋本愛、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀も登壇した。
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本作は、第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の小説「果てしなき渇き」を映画化。元刑事ながらロクデナシの父親が、突如失踪した娘を捜すことに執念を燃やしていくさまを描く。『告白』(2010)の中島監督の4年ぶりの新作映画。
役所は「力強く衝撃的な作品。ちょっと変わった映画ができたと思って観てください」と客席に呼び掛けた。今作で映画史上最低のロクデナシな親父を演じ、久々の汚れ役となった役所は「こんな役は初めて。いい経験をさせてもらった。勉強になりました。暴言を吐くシーンも気持ちよくやらせていただきました」と充実感をにじませた。また「監督がふってくださる役は強烈な個性のある役が多いので、参加するのがいつも楽しみ」と語り、中島監督とのコラボを楽しんだ様子。
一方、役所の娘役でヒロインに大抜てきされた新人・小松は緊張気味に「初めての映画で、豪華な共演者の方々に囲まれて不安やプレッシャーがいっぱいでしたが、周りの皆さんに支えていただいて最後まで演じることができました」とコメント。中島監督の印象を聞かれると「緊張しているのを知って、気を使ってくださいました。優しいクマさんみたいな方です」と語った。橋本や中谷も「そうですね」と同調し「役者を大事に撮ってくださる監督です」と監督に感謝の言葉を送り、中島監督は「泣きそうです」と感激していた。(福住佐知子)
映画『渇き。』は6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開