市原隼人が本格監督宣言!話題賞を受賞
俳優の市原隼人が9日、東京・渋谷で行われたアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2014」(SSFF & ASIA 2014 )のレッドカーペット&アワードセレモニー(授賞式)に出席し、「これからは俳優のほかに、一から監督業の勉強をして、皆さんの心に届く作品を作りたい」と力強く監督宣言をした。
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市原は、自ら監督・主演したショートフィルム『Butterfly』が話題となったことが評価され、ショートフィルム文化の発展・普及に貢献した人に贈られるSSFF & ASIA 2014「話題賞」を受賞した。タイを舞台に、裏町を疾走する市原の姿と、シャープなアクションが印象に残るノワールタッチの作品。2011年に映像作品「short movie~VOLTAGE~」で構成・編集・出演までを手掛けていた市原だが、本格的な監督作品は今回が初となる。
ステージに上がった市原は「今回、監督をやりたいと手を挙げさせてもらいましたが、まだまだ課題も反省するところもたくさんあります。自分には足りないところがありすぎるというのは、わかっています。でも監督業をやってみて得るものがたくさんあって、それを忘れることができません。何かのカテゴリーにハマるものではなく、観客の心に届くものを撮っていきたい」と受賞に少し緊張しながら、真摯(しんし)な思いを熱く語った。「もっと準備が必要だった。アクションも僕はもっとできるんだけど、でもストーリーも大事」と俳優と監督の両立を早くも意識しているようであった。
16回目となった今年のSSFF & ASIA 2014には、世界114の国と地域から、4,000を超える作品が集まった。コンペティション対象作品から選ばれる今年の頂点、「グランプリ」には、インドネシアのヨセプ・アンギ・ノエン監督の『ホールインワンを言わない女』が選出され、栄冠に輝いた。ノエン監督が「この賞を、これからもらう多くの賞の最初の賞にしたい」と喜びを述べると、作品審査に当たった北村龍平監督は「彼の作品は次元が違うといっていいほどの圧倒的な作品。数年後、彼は確実に長編の世界でも活躍しているはず」とその才能を絶賛していた。この日はほかにも有村架純、ヒャダイン、芦名星ら、フレッシュな顔ぶれがレッドカーペットに登場した。(取材・岸田智)
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2014」主な受賞作、受賞者
■グランプリ
『ホールインワンを言わない女』 ヨセブ・アンギ・ノエン監督(インドネシア)
■インターナショナル部門 優秀賞
『サイの行進』 エリック・シュミット監督(ドイツ)
■アジア インターナショナル部門 優秀賞
『ホールインワンを言わない女』 ヨセブ・アンギ・ノエン監督(インドネシア)
■ジャパン部門 優秀賞
『1秒の奏でる世界』 小寺和久監督(日本)
■ミュージックShort部門 シネマチックアワード
『半パン魂』 ZUMI監督(日本)(楽曲:ヒャダイン)
■ミュージックShort部門 UULAアワード
『めちゃくちゃなステップで』 アベラヒデノブ監督(日本)(音楽:クラムボン)
■CGアニメーション部門 優秀賞
『獣』 ジェフ・ル・バルス監督(フランス)
■話題賞
市原隼人
「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2014」は6月15日まで横浜・ブリリア ショートショート シアターにて開催