“パーシー・ジャクソン”俳優、ベビーフェイスでまさかのキャスティング変更!?
映画『パーシー・ジャクソン』シリーズの主演俳優として知られるローガン・ラーマンが、最新作『ノア 約束の舟』について語った。当初はノアの長男セム役のオーディションを受けたというローガンだったが、ダーレン・アロノフスキー監督から「きみはベビーフェイスだから弟の役の方が良い」と言われ、次男ハム役に落ち着いたとのこと。「ハムは16歳くらいのイメージだから、22歳の僕がやるには年を取りすぎていると思ったんだけど、そうではなかったらしい」とローガンは笑っていた。
ローガンが演じるハムは、ラッセル・クロウ演じる父親ノアに対して反抗的な息子として描かれる。「なぜかというと、父親の言うことをうのみにせず、いろいろなことを質問するからなんだ。だから反抗的というのも短絡的だと思うけれど、脚本にはそういうふうに書かれていたんだ」というローガンは、「実際の僕はハムに近かったよ」と明かす。
「ハムとは対照的に、長兄セムというのは忠誠心や従順を表現しているんだけど、僕は決してセムのように従順な息子ではなかったね。子供のころから何でも自分で調べて、確かめて納得しないと受け入れないタイプだったかな」と自己分析してみせ、結果的にはセムではなくハムにキャスティングしたアロノフスキー監督の判断を受け入れているようだった。
そんなローガンは2010年の『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』以降、2011年の『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』、2013年の『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』と娯楽大作への出演が続いている。その一方、『ノア 約束の舟』は大作といえるものの、作品としては監督の個性が前面に出た、エッジの効いた作品であり、これまでとはやや趣が異なっているといえる。
それについては、「よりエッジの効いたものの方が楽しいからだよ。ソフトなものはあまり好きじゃない。今まではナイーブでスイートなキャラクターをたくさん演じてきたけど、あれは退屈なんだ」と冗談めかすと、「もちろん、これからはソフトな役をやらないという意味ではないよ。僕にとっては、誰が作る作品なのかということが最も重要だからね」とローガン。ただし、現時点では次の作品は決まっていないとのことで、「自分がどうしてもやりたいと思える作品はそんなにあるものじゃないよ」という口調からは若手俳優にありがちな、功を焦るかのような様子はみじんもなかった。(編集部・福田麗)
映画『ノア 約束の舟』は6月13日より全国公開