坂上忍、スーパーコンピューター役に「俺でなくてもよかったんじゃ」
17日、ジョニー・デップ主演SF映画『トランセンデンス』の日本語吹き替え版完成披露試写会が都内で行われ、スーパーコンピューターの声を務めた俳優の坂上忍をはじめ、お笑いコンビ・フォーリンラブのバービー、映画字幕翻訳家の戸田奈津子が出席した。
同作は『ダークナイト』シリーズなどのクリストファー・ノーラン監督が製作総指揮を務めたSFサスペンス。40年以内に起こるといわれている、コンピューターが人類の知性を超える現象(トランセンデンス)を題材に、亡き科学者の意識がアップロードされた人工知能が進化を果たし、人類や世界を混乱に陥れる姿を描く。
坂上が演じたのはスーパーコンピューターPINNの声。劇中では生身の声ではなく機械の音声のように加工されることから「別に俺でなくてもよかったんじゃないかと思いますけど。(アフレコ中に)ちょいちょいダメ出しをもらったけど、心の中では『どうせ声は加工するんだから、ダメ出しする必要ねぇだろ』と思っていました」と毒舌を吐いた。
とはいえ、ノーラン監督はダニー・ボイル監督、マーティン・スコセッシ監督と並んで3本の指に入るほど好きだといい、本作については「ジョニー・デップ、モーガン・フリーマンとキャストは素晴らしいですし、この映画を観て人間の怖さとか愚かさやはかなさ……でもいとおしいみたいな、結構いろいろと考えさせられちゃいました」とドラマ部分に深く共感したと語った。(中村好伸)
映画『トランセンデンス』は6月28日より全国公開