“内に強さを秘める”入山杏奈が映画初主演で女優業に開眼!
シュールかつスリル満点の世界観でユーザーを魅了したフリーゲームソフト「青鬼」が実写映画化される。主人公・杏奈を演じるのは、役と同じ名を持つ入山杏奈(AKB48)。映画初出演にして主演を務めた彼女が、女優という職業への意識について語った。
同作は、ある廃屋に閉じ込められた高校生たちが謎の怪物・青鬼の襲撃から逃走する姿を描いたホラー。出演が決まるまでホラー映画を観たことがなかったという入山は、「青鬼はCGで表現されるので、撮影現場ではあくまで“想像の青鬼”に対しておびえています。実際に目の前に青鬼が現れたら、どこに視線を向けるんだろう? 怖くて目をそらすのかな? それとも青鬼の目を見たまま固まってしまう? って考えながら演じました。そのへんがあやふやだと、あんまり怖がっている感じが出ないと思ったんです」と話すなど、初主演ながら着実な役づくりに挑んだようだ。
ホラー作品である一方、杏奈の成長物語という要素も強い本作。内面的な人間性についても考えたそうで、「杏奈は弟を亡くしていて、助けを求める弟を救ってあげられなかった……という後悔を背負いながら生きています。この映画の大きなテーマは『立ち向かう強さを持つ』ということ。作品の冒頭とエンディングは同じ場所でのシーンになっていますが、杏奈の表情は変化していると思います。わたし自身、『内に強さを秘めたタイプだよね』って言われることがあるんですけど、自分ではよくわかりません。ただ、そうでありたいと思っています」とりんとした表情で語った。
ドラマ「マジすか学園」シリーズなど、AKB48の作品を除けば、本格的な演技の仕事は今作が初となる彼女。「『青鬼』の現場を経験したことで、演技に対する興味はかなり強くなりました。普段はこの顔のままで、『表情をあまり変えない』と言われるわたしなので(笑)、怖がったりする表情をつくるのはわたし自身も新鮮に感じました」と前向きにコメント。ちなみに、出演したいジャンルは、「ただでさえ顔が大人っぽいと言われるので、今のうちに学園物に出ておきたい」とのこと。熱い思いを内に秘めた入山が、新たな道を歩み始める。(大小田真)
映画『青鬼』は7月5日より全国公開