『アナ雪』はどんな人が観た?複数名鑑賞が8割弱を占める リピーターも1割
NTTコム リサーチが19日、「第3回『映画館での映画鑑賞』に関する調査」の結果を発表し、大ヒット公開中の映画『アナと雪の女王』を観に行った人の8割弱が複数名での鑑賞だったことが明らかになった。
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「『映画館での映画鑑賞』に関する調査」は2012年から毎年、同時期に実施しているアンケート調査で、今年が3回目。今回は5月23日~30日の期間、3,103名を対象に非公開型インターネットアンケートを行った。
同調査によると、直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人は全体で41.5パーセントと昨年から1.5ポイント減。この割合は2012年実施の第1回から緩やかに減少しており、映画館離れが進行していることがうかがえる。性年代別では昨年同様、男女共に10代の鑑賞率が最も高く、男性10代は45.8パーセント、女性10代は66.3パーセント。一方で、女性40代、および男女70代の鑑賞率は昨年から、5ポイント以上低下している。
また、今年は200億円を超える大ヒットとなっている映画『アナと雪の女王』関連の調査も実施。『アナ雪』鑑賞者の78.5パーセントは誰かと鑑賞しており、複数名鑑賞が多いことが明らかになった。これは「邦画実写」「邦画アニメ」「洋画実写」の他ジャンルで、それぞれ直近1年以内に最もヒットした『永遠の0』(66.9パーセント)、『風立ちぬ』(69.8パーセント)、『ゼロ・グラビティ』(57.3パーセント)と比べても飛び抜けて多い数字となっている(カッコ内はそれぞれの作品における複数名鑑賞者の割合)。また、リピート鑑賞率は10パーセントで、10人に1人がリピーターであるのも大きな特徴として挙げられる。
ほかにも、『アナ雪』は、ユーザーの7割を占めるライトユーザー(映画館での映画鑑賞が年1~4回)を多く取り込むことに成功したという結果も出ている。こうしたことが大ヒットにつながった要因の全てというわけではないだろうが、その一因となっているのは間違いない。(編集部・福田麗)