伝説的スケートボーダー、ショウゴ・クボさん死去 54歳 ハワイの海で
1970年代のスケートボードブームを巻き起こした立役者の一人で、2001年のドキュメンタリー映画『DOGTOWN & Z-BOYS』でもフィーチャーされた伝説的なスケートボーダー、ショウゴ・クボさんがハワイで亡くなった。54歳だった。
TMZ.comによると、現地時間24日にショウゴさんはパドルボードで海に出ていたところ水中でもがいているのを目撃され、数人がビーチに引き戻したという。救急隊が蘇生を試みたが、ビーチで死亡が宣告されたとのこと。検死が行われる予定だが、警察はショウゴさんの死に事件性はないとみている。
ドッグタウン・スケートボードの創設者で、ショウゴさんの長年の友人であるジム・ミュアーは「彼は友人で兄弟だった。彼は大好きなことをやりながら死んだ」とコメントをしている。
ショウゴさんがメンバーだったZ-BOYSを共同結成したスキップ・イングロムは、1970年代にショウゴさんのスケートスタイルを見てほれ込み、ぜひチームに入れたいと思ったと語っている。「ショウゴは『俺を見て』というタイプではなかったから、注目を浴びたのはトニー(アルヴァ)、ジェイ(アダムス)、ステイシー(ペラルタ)だった。ショウゴは黙々とスケートをして、片っ端から各地のプールを制覇していったよ」と振り返った。Z-BOYSは水を抜いたプールを使ってスケートボードをすることで知られている。
映画『DOGTOWN & Z-BOYS』はサンダンス映画祭のドキュメンタリー部門で観客賞と監督賞を受賞したほか、インディペンデント・スピリット賞で最優秀ドキュメンタリー賞に選ばれている。後に、ハリウッドではZ-BOYSを描いた青春映画『ロード・オブ・ドッグタウン』も製作された。(澤田理沙)