こんな宮沢りえ、見たことない!7年ぶり主演作、映像が初公開
角田光代の同名ベストセラー小説を原作に、平凡な主婦が起こした巨額横領事件を描いた映画『紙の月』の特報が公開され、宮沢りえ演じる主人公の姿が明らかになった。7年ぶりの映画主演となる宮沢が、これまでにない新たな一面をのぞかせている。
宮沢が演じるのは、夫と二人で暮らしながら、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている主婦・梅澤梨花。気配りや丁寧な仕事ぶりが評価され、何一つ不自由ない生活を送っているように見えるが、夫との間には溝ができていて……という複雑な役柄だ。
今回の特報では、そんな梨花が聖と悪の両面を抱えながら落ちていくさまを、カトリック聖歌とそれにそぐわない映像の組み合わせで表現。何かから逃げたり、月を見上げたりする梨花の表情は、宮沢の新境地を感じさせるには十分すぎるほど。映画の仕上がりに、期待は高まるばかりだ。
監督を務めるのは、『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した吉田大八。梨花と出会う大学生・光太を池松壮亮が演じるほか、小林聡美、大島優子、田辺誠一などが出演している。
同作は「対岸の彼女」で直木賞を受賞し、自作の多くが映像化されている作家・角田光代の同名小説が原作。バブル崩壊直後の1994年を舞台に、年下の青年との逢瀬に溺れるうち、金銭感覚と日常が少しずつゆがんでいく主婦の姿を描く。(編集部・福田麗)
映画『紙の月』は11月15日より全国公開