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幻の名作を初DVD化!映画の見方の多様化に対応したオンデマンドDVD

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オンデマンドDVDの『わが青春のマリアンヌ』と『眼には眼を』
オンデマンドDVDの『わが青春のマリアンヌ』と『眼には眼を』 - (C) 1956 STUDIOCANAL (C) 1954 TF1 Droits Audiovisuels Transit Films

 映画は映画館で観るものとは限らない状況になって久しい昨今、ユーザーの注文を受けてからDVDを生産する「オンデマンド」の方式が登場し、DVD未発売だった作品も商品化されることで、映画の見方が多様化している。

 新作映画に関する限り、上映終了後も短期間でおよその作品がDVD化・ブルーレイ化され、映画と出会う機会が維持されている。しかし旧作・名作に関してはある程度の大型店舗でなければ棚に並べられることもなく、それ以前に、VHSビデオの時代に商品化されながらもDVD化は見送られた作品が数多く存在するのが現状だ。

 クラシック映画は、たとえユーザーから復刻を望む声が上がっても、原版のデジタル化を含めた生産コストが需要に比して高く、メーカーも主に採算や在庫維持の問題でDVD発売を見送るものが多い。そこで登場したのがオンデマンド方式。映像ソフトレンタル・販売の大手TSUTAYAでは、ユーザーの注文を受けてからDVDを工場で生産し頒布するオンデマンドのサービスとして、「TSUTAYA復刻シネマライブラリー」と銘打った販売を行っている。

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 受注生産のオンデマンドDVDは在庫維持の問題がまず解消され、全国流通のコストを掛けず一般的な価格と一定の期間で個々のユーザーに商品を届けることができる。TSUTAYAはレンタルやセル・配信の業務で培ってきた各メーカーとの強い関係を背景に、採算タイトルと不採算タイトルとを組み合わせ、プロジェクト全体の収支を黒字に導くことで、これまで単独のメーカーでは取り組めなかったクラシック映画のDVD化を可能にしたのだ。

 この企画は2011年末からスタートし、現在ではタイトル数も充実。例えば映画評論家・町山智浩氏が著書「トラウマ映画館」で取り上げた幻の名作群の中から『わが青春のマリアンヌ』『眼には眼を』などが初DVD化されるという実績も上げている。これはユーザーの要求に応えるばかりでなく、古典や埋もれた名作の再評価という、批評・評論の充実に結び付く活動だともいえよう。

 今日では映画館で観るものだけが映画ではない。「TSUTAYA復刻シネマライブラリー」はそんな映画の見方の多様化に対応した、今日的な映画の届け方に貢献している。(山下慧)

オンデマンドDVD『眼には眼を』『わが青春のマリアンヌ』(各税抜き:3,800円)は全国のTSUTAYA(一部店舗を除く)、TSUTAYAオンラインショッピング、Amazonにて購入可能(代官山 蔦屋書店でのみ、注文当日に受け取り可能)

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