美少女エル・ファニング、憧れのディズニープリンセスに!
アニメーション映画『眠れる森の美女』(1959)に登場するディズニー屈指の悪役・マレフィセントの知られざる過去にスポットを当てた映画『マレフィセント』で、オーロラ姫を演じているエル・ファニングが、憧れの“ディズニープリンセス”になるまでの道のりを振り返った。
「これは子供のころの最初の記憶なんだけど、4歳か5歳のころ、わたしはディズニープリンセスが大好きだったの。中でも一番好きだったのが『眠れる森の美女』のオーロラ。外見も似ていると言われていたし、成長してからもわたしの理想だった。だから役のオファーをもらった時は信じられなかった」と熱弁を振るったエルは、それから「女の子はみんなディズニープリンセスになりたがっているのに、まさか、わたしが大好きなオーロラになれるなんて!」とはにかんだ。
役をオファーされた当時、エルは14歳。「オーロラについては外見も含めてアニメのイメージが強いと思っていた」とプレッシャーを明かすと、「でも、アニメではあまり内面については描かれていないことに気が付いたの。物語の大半は眠っているし(笑)、そのほかの場面でも動物たちと話しているだけだから」と精神的な側面から新たなオーロラ像にアプローチ。何度も見返した『眠れる森の美女』をもう一度観て、オーロラ姫の独特の手の動きや姿勢といった外面的な要素をマスターすると同時に、内面は「かわいいだけではない、ガッツのあるプリンセス」を意識したという。
そうしたキャラクターをつくり上げていく過程で、参考になったのはオーロラ姫以上に強烈なイメージが固まっている悪役マレフィセントに挑んだアンジェリーナ・ジョリーだ。「とにかく、アンジェリーナは細部にこだわるの。アンジェリーナにとって、マレフィセントは小さいころから大切にしていたキャラクターの一人で、今回はそれが実写で初めて描かれる。だから完璧でいなければいけないというのはもちろんだけど、わたしたち俳優にとって、一度演じた役というのは、これからのキャリアにずっと付いてまわることになる。だからこそ、一つ一つの役を大切にしないといけない。そのことをアンジェリーナからは学んだかな」とエルは振り返った。
今年16歳のエルは、子役時代から数えて、すでに10年を超えるキャリアを誇る。見た目からして金髪碧眼という“プリンセス”なエルだが、「金髪碧眼だから明るい役というイメージがあるかもしれないけれど、今度はダークな、マレフィセントのような役もやってみたいな」と意外な願望を口にした。「だって、見た目も言動も違う、自分じゃないような役をやれるのが女優の楽しいところ。日常生活じゃできないような、違う役をやってみたい」と展望を語るエルの瞳は、本物のプリンセスのようにキラキラとしていた。(編集部・福田麗)
映画『マレフィセント』は7月5日より2D / 3Dで全国公開