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ディズニートゥーン・スタジオって何?「第3のディズニー」の快進撃

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「第3のディズニー」とでもいうべき存在になっているディズニートゥーン・スタジオ
「第3のディズニー」とでもいうべき存在になっているディズニートゥーン・スタジオ - (C)KaoriSuzuki

 大ヒット公開中の映画『アナと雪の女王』のディズニーが、新たに世に送り出すアニメーション映画『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』。だが同じ「ディズニー」とはいってもスタジオは異なり、『アナと雪の女王』はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』はディズニートゥーン・スタジオの制作。ここでは、ディズニー傘下のスタジオのそれぞれの特徴を紹介する。

映画『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』場面写真

 現在、ディズニー社(ウォルト・ディズニー・カンパニー)には三つのアニメーションスタジオが存在する。最も歴史があるのが、『アナと雪の女王』で知られるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(以下、ディズニースタジオ)。『白雪姫』『シンデレラ』『美女と野獣』『ライオン・キング』『アラジン』といった数多くの名作を手掛けており、おそらく「ディズニーアニメ」と言われて大半の人が思い浮かべる作品はディズニースタジオが制作したものだろう。

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 そして、二つ目のスタジオが『トイ・ストーリー』シリーズで知られるピクサー・アニメーション・スタジオ(以下、ピクサー)。もともとは別会社で、ピクサーが制作した作品をディズニーが配給するという関係だったが、2006年にディズニー社がピクサーを買収し、ディズニー社の傘下に入った。CGアニメーションを得意としており、『トイ・ストーリー』シリーズのほか、『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』『カールじいさんの空飛ぶ家』といった作品を制作している。

 そして、三つ目のスタジオが『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』を制作するディズニートゥーン・スタジオ(以下、トゥーン・スタジオ)だ。トゥーン・スタジオは2003年、ディズニースタジオ作品のスピンオフや続編を作るために設立され、当初は『シンデレラ』『ライオン・キング』『ピーター・パン』『ムーラン』の続編ないしは前日譚(たん)を手掛けていた。だが、2006年のピクサー買収に伴い、ピクサーのトップだったジョン・ラセターがチーフ・クリエイティヴ・オフィサーに就任。それを機に、これまでのような続編ではなく、オリジナル作品の制作に力を入れることとなる。

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 そうして発表されたのが、2008年の『ティンカー・ベル』。『ピーター・パン』の人気キャラクターを主役に据えた作品で、後にシリーズ化され、現在までに5作が発表されている。そして、2013年にはピクサー作品『カーズ』の世界観を踏襲した『プレーンズ』を発表。同作も好評を博し、今年夏にはシリーズ第2作となる『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』の公開が予定されている。

 このようにトゥーン・スタジオは、他の二つのスタジオであるディズニースタジオとピクサーの架け橋になっているだけでなく、近年は独自勢力としても存在感を増している。ディズニースタジオでもなく、ピクサーでもない。「第3のディズニー」とでもいうべき存在に、映画ファンやアニメファンは注目したい。(編集部・福田麗)

映画『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』は7月19日より全国公開

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