有村架純、初ジブリ作は「宝物」!物語に引き込まれすぎて涙し席立てず
映画『思い出のマーニー』の完成披露会見が2日、都内で行われ、Wヒロインのうちの一人であるマーニーの声を担当した女優の有村架純が、米林宏昌監督、西村義明プロデューサー、キャスト陣、そして主題歌を担当したプリシラ・アーンと共に出席。有村は、ジブリ作品ということでプレッシャーがあったことを明かすも、「今回、本当にこの作品に参加させていただけてよかったと思っています。わたしの宝物になる作品となりました」と感無量の面持ちだった。
イギリスの児童文学を原作に、心を閉ざした少女・杏奈(高月彩良)が金髪の少女・マーニー(有村架純)と出会い、ひと夏を過ごすうちに変わっていくさまを描く本作。完成した作品を初めて観た際、杏奈に感情移入して泣いてしまったという有村は「物語の中に本当に引き込まれて、観終わった後、すぐ立てなかったんです」と打ち明ける。「杏奈にもマーニーにも感情移入できるし、とっても癒やされるキャラクターばかりで、美しい風景とか、おうちの飾りだったり小物だったり、全てが作品を作っているんだなと感じました」と続けた。
杏奈役の高月も「風とか音とかにおいとか、全部美しい映画だなって思いました。米林監督が描かれる女の子というのは本当に魅力的で、心の機微までしっかり描かれていてすごい。本当に感動しました」と充実の表情。「声優初挑戦ということで本当にたくさんの人にご心配、ご迷惑をお掛けしたんですけど、ジブリ作品の皆さんが支えてくださったおかげでここに立てています。この作品を誇りに思っています」と達成感を漂わせていた。
高月が語る言葉をにこにこと聞いていた米林監督も「アニメーションは声が吹き込まれるまで1年くらいかけて丹念に1枚1枚絵を描いて作るんですけど、収録でそれぞれのキャラクターに命が吹き込まれていくのを見ると、作っていて良かったなと感慨がありました。映画が出来上がって皆さんの声がそろった時に、良い映画ができたんじゃないかなと思いました」と自信をのぞかせた。
この日はWヒロインの声を務めた有村、高月のほか、キャスト陣では松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、森山良子、黒木瞳が華やかな浴衣姿で登壇した。(編集部・市川遥)
映画『思い出のマーニー』は7月19日より全国公開