21世紀フォックスが女性監督の育成プログラムを結成!
21世紀フォックス(20世紀フォックスの親会社ニューズ・コーポレーションが自社のエンターテインメント部門を切り離し、2013年に設立した会社)が女性監督の育成プログラムを立ち上げたことがVarietyや複数のメディアによって明らかになった。
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これは、フォックス・オーディエンス・ストラテジーのニコル・バーナードが企画している「フォックス・グローバル・ディレクターズ・イニシアチブ」というプログラムで、一般の応募者の中から20人の選考された女性が、同プログラムが用意するディレクターズ・ラボで5週間の育成研修を受ける。そして、最後に20人の中から選考された5人が、新たに10か月間の指導を受け、フォックスの短編の製作資金援助も得て、監督として独り立ちできるようにする方針でいるようだ。
昨年アメリカで公開された250のトップ作品のうち、女性監督作はわずか6%で、残りの94%は男性監督がメガホンを取った。さらに、アカデミー賞の歴史の中でも、監督賞にノミネートされたのは、リナ・ウェルトミューラー、ジェーン・カンピオン、ソフィア・コッポラ、キャスリン・ビグローのわずか4人で、そのうちビグローが唯一、映画『ハート・ロッカー』で監督賞を受賞している。
まだまだ男性優位社会のハリウッドだが、徐々に変化が訪れるのだろうか?(細木信宏/Nobiuhiro Hosoki)