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タイム・ワーナー、21世紀フォックスからの買収提案を拒否

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21世紀フォックスのチェアマン兼CEOルパート・マードック
21世紀フォックスのチェアマン兼CEOルパート・マードック - Justin Sullivan / Getty Images

 20世紀フォックスなどを傘下に収める21世紀フォックスが今年6月、ワーナー・ブラザース、CNNなどを擁するライバル企業タイム・ワーナーに対して株と現金を組み合わせた800億ドル(約8兆円)相当の買収提案をしたが、拒否されていたことがわかった。(1ドル100円計算)

 21世紀フォックスは「21世紀フォックスが先月、タイム・ワーナーに対して公式に合併を提案したことは事実です。タイム・ワーナーの取締役会はわれわれの申し出を拒否しました。現在はタイム・ワーナーとどのような協議も行っていません」と声明を発表。

 タイム・ワーナーも「金融および法律のアドバイザーと協議した結果、この提案を受けること、もしくは協議を続けることは、タイム・ワーナー、そして株主にとって最善の策ではないと判断しました」と買収提案を拒否したことを認めるとともに、「われわれの戦略的計画を継続することで、21世紀フォックスの提案をはるかに上回る価値を生み出すことができると信じています」と続けている。

 双方の声明によれば現在、合併協議は行われていないとのことだが、21世紀フォックスのチェアマン兼CEOルパート・マードックはまだ買収を諦めていないようだとNYTimes.comは報じている。仮に21世紀フォックスのタイム・ワーナー買収が実現した場合、統合後の年間売上高は650億ドル(約6兆5,000億円)に上ると目されており、業界再編が起こるのは必至だ。(編集部・市川遥)

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