「踊る大捜査線」本広監督、AKBドキュメンタリーの“傷害事件”に言及
18日、AKB48のドキュメンタリー映画第4弾『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』のトークショーが新宿バルト9で行われ、メガホンを取った高橋栄樹監督と「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が対談した。
高橋監督は「ポニーテールとシュシュ」のPVを、本広監督は「Everyday、カチューシャ」のPVをそれぞれグアムで撮影しており、AKB48を通して縁がある。トークショーではPV撮影の苦労から映画の内容まで語り合い、本広監督は本作について「シリーズの中で最高傑作だと思います。素晴らしい。何回も(胸が)高まりますね」と絶賛した。
中でも、5月に起きたメンバー傷害事件がどう描かれるのかと注目されていた本作。本広監督は、映画の完成前に高橋監督に「AKB48の歴史はアイドルの歴史なので、あれは嫌な事件だけどちゃんと向き合わないといけない、入れるべきです」と話していたと回顧。完成版を観て「入れ方が抜群と思いました。最後のゆきりん(柏木由紀)のスピーチが立つこと立つこと。全部が伏線になっていて最後めちゃくちゃ感動するし、劇映画と一緒だなと」と褒めちぎった。
高橋監督もデリケートな題材だけに描き方に苦心したことや、締め切り直前まで編集作業に追われたことを振り返り「まるでジャズのセッションに近い編集でした」とその苦労を表現。さらに、事件前に流した予告編では「2度の総選挙の裏側を描く」と紹介していたものの、完成した本編では総選挙の内容が少なかったことをファンから指摘されると「事件を取り上げる中で構成が変わり(総選挙の)尺は少なくなってしまいました」と説明。「期待していた人もいると思うし、どこかで釈明しなきゃいけないなとも思っていました」と話していた。
同作はAKB48の舞台裏を描くドキュメンタリー映画第4弾。怒とうの大組閣や人気メンバー大島優子の卒業、総選挙をメインに、転換期を迎えるメンバーたちが直面する現実を浮き彫りにする。(中村好伸)
映画『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』は公開中