伊藤英明、WOWOW連ドラ主演もまさかの未加入
俳優の伊藤英明が28日、都内で行われた主演の連続ドラマW「罪人の嘘」完成披露試写会イベントに共演の滝藤賢一と木村佳乃、瀬々敬久監督と出席した。イベントでは常にハイテンションで盛り上げる伊藤は、この日も“舌”好調。「僕は今日、舞台あいさつではなくWOWOWの加入書をもらうことが目的でここに来ました。今日はもう遅いですから明日から加入します」とWOWOWで放送されるドラマにもかかわらず、自身が未加入であることを告白し、会場を沸かせた。
躍進し続ける悪名高い高級弁護士の栄光と闇を描いた本作は、本格リーガルサスペンスであり、「人が人を裁く」ことの意味を問い掛ける社会派ドラマ。裁判に勝つためなら手段を選ばない悪徳弁護士・笠原を伊藤、対照的に正義感あふれる人情派弁護士・楠之瀬を滝藤が演じ、木村、仲代達矢、筒井道隆、中村蒼、松重豊など豪華キャストが脇を固める。
「時代や国が変われば善悪のテーマは変わる」と難しいテーマの作品に真摯(しんし)な姿勢を見せる伊藤だが、やはりそれもつかの間、「このドラマをやるにあたり、自分自身、善悪は何だろうと30秒だけ考えたんですが、よくわからなかったのでセリフを覚えることにしました」とサービス精神たっぷりにおどけてみせた。とはいえ、映画と同じ1カメで撮影する手法は大変だったようで、「(同じシーンの撮影を)最低4回戦やるんですよ」と苦労もこぼした。
ドラマにちなみ、伊藤の“公開裁判”も行われ、瀬々監督からは、「現場ですぐに『俺はもうダメだ、引退する』と発言し、戦々恐々とさせたにもかかわらず、なかなか引退しない」と偽証罪で告訴される場面も。さらに、本作で3度目の共演を果たし、互いをよく知る木村からは「わたしの女性マネージャーに相撲の技をかけたり、精神年齢が小学4年生」と精神年齢詐称罪を訴えられると、今年39歳になる伊藤は、「何もネタがないとはいえ、精神年齢が低いなんて言われたら恥ずかしいだろ」と逆に苦言を呈する姿も。最終的に観客から有罪の判決を受けた伊藤は、「母が悲しむので、このことは記事にしないでください」とユーモアたっぷりに懇願していた。
最後に、「1話は面白くないが、2話以降は3倍くらい、5話は100倍とか1,000倍くらい面白い」と作品をアピールしWOWOWの加入を訴え、さらに「この表現方法が小学4年生なんです」と自虐的にツッコミながら、終始にぎやかな舞台あいさつを締めくくった伊藤だった。(取材・文:鶴見菜美子)
連続ドラマW「罪人の嘘」は8月31日よりWOWOWにて放送開始(全5話、第1話無料放送、日曜夜10時~)