『X-MEN』監督を性的虐待で訴えた男性 示談成立目前に「やっぱりやめた」
17歳当時、映画『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガー監督から性的虐待を受けたと訴えていた男性が示談成立目前に気を変え、彼の弁護士が怒って辞めてしまったという。
BuzzFeedが手に入れた書類によると、シンガー監督側はマイケル・イーガンに対し、訴訟を取り下げる代わりに10万ドル(約1,000万円)を支払うという示談をオファー。これには守秘義務も伴うと記載されているという。
書類にはシンガー監督と彼の弁護士、マイケルの弁護士が署名をしたが、マイケルは署名をするのを拒否し、「そもそも、このような『金を受け取って黙ってろ』という態度に立ち向かうために起こした訴訟です。黙っていることは僕の信念に反するし、それでは弱い子供たちを守ることはできません」とコメントを出している。
シンガー監督の弁護士は当初、BuzzFeedに対し、示談をするつもりはないと語り、法廷で棄却されるのを待っているところだとコメント。棄却されたらマイケルに対し訴訟を起こすつもりだとも言っていた。しかし、同サイトが示談の書類を見せると、本物であるかどうかはコメントできないと言い出したという。
マイケルが署名をしなかったことで、示談に持ち込みたかった弁護士との関係は悪化し、担当弁護士を辞めたと報じられている。(澤田理沙)