マーベルヒーロー強し!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が首位!
全米ボックスオフィス考
先週末(8月1日~8月3日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、初登場となるマーベルヒーロー映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が9,432万883ドル(約94億3,208万8,300円)を稼ぎ出し、前週1位だったスカーレット・ヨハンソン主演のアクションスリラー映画『LUCY/ルーシー』(興収1,825万2,590ドル・約18億2,525万9,000円)を抜いて首位デビューを飾った。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル100円計算)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、トレジャーハンターのピーターと仲間たちが、無限の力を持つといわれるパワーストーン“オーブ”をめぐり、銀河存亡を懸けた戦いに挑むさまを描いたアクションアドベンチャー。“最もセクシーな男性”にも選ばれるほど女性人気の高いブラッドリー・クーパーが声の出演を果たしていることもあり、鑑賞者の44%が女性と、これまでマーベルヒーロー映画としては女性の割合が最も多かった『アベンジャーズ』の40%を超えて、男女共に人気のある作品となったようだ。
さらにオープニング週末興収は、『トランスフォーマー/ロストエイジ』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』についで今年3位の数字となり、米8月公開の作品としては歴代1位を記録。これにより今年のオープニング週末興収の上位6位のうち、4作品はマーベルヒーローものが占める(5位『アメイジング・スパイダーマン2』、6位『X-MEN:フューチャー&パスト』)結果となり、マーベル作品の人気の高さを見せ付けた。
今回初登場となったジェームズ・ブラウンの伝記映画『ゲット・オン・アップ(原題) / Get On Up』は、興収1,358万5,915ドル(約13億5,859万1,500円)と、『LUCY/ルーシー』に及ばず3位に。またほとんどの作品が前週より興収を落とす中で、フィリップ・シーモア・ホフマンさん最後の主演作の『誰よりも狙われた男』や6歳の子役が12年間同じ役を演じ続けた『6才のボクが、大人になるまで。』は順調に上映館数を増やし、興収比も120%以上の増加を見せている。
今週末公開作品はマイケル・ベイ製作の下、人気アメコミを実写化した『ミュータント・タートルズ』、ダニエル・ラドクリフ主演のロマンチックコメディー『ワット・イフ(原題) / What If』、ディザスター映画『イントゥ・ザ・ストーム』など。(編集部・井本早紀)
8月1日~8月3日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
2(1)『LUCY/ルーシー』
3(初)『ゲット・オン・アップ(原題)』
4(2)『ヘラクレス』
5(3)『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
6(5)『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』
7(4)『ザ・パージ:アナーキー(原題) / The Purge: Anarchy』
8(6)『セックス・テープ(原題) / Sex Tape』
9(8)『アンド・ソー・イット・ゴーズ(原題) / And So It Goes』
10(10)『誰よりも狙われた男』