唐沢寿明は50代のヒーロー!同年代の共演陣も大絶賛!
俳優の唐沢寿明が11日、丸の内TOEIで行われた映画『イン・ザ・ヒーロー』の完成披露プレミアイベントに出席し、夢を追う人々に向けて熱いメッセージを送った。この日はそのほか福士蒼汰、黒谷友香、寺島進、日向丈、杉咲花、加藤雅也、和久井映見、武正晴監督が来場した。
本作は、映画や特撮作品などで、ヒーローや怪獣のスーツなどを着用して演技をするスーツアクターにスポットを当てたヒューマンドラマ。アクター歴25年の主人公・本城渉(唐沢)が、夢を追い求めるさまを描く。
アニメ『トイ・ストーリー』では声優を務めたことから「どうも、実写版のウッディです」とあいさつし、満員の会場の笑いを誘った唐沢。もともとスーツアクター出身で、今回、久々にアクターとしてアクションにも取り組んだことについて、「昔やっていましたからね」と言いつつ「稽古中はけがもしました。考えたら、一生懸命頑張っても初老ですからね」と自虐的に語ってみせた。
また「今はCGとかですごい映像が撮れますし、ワイヤーもあるから(高いところから)飛び降りる必要なんてない。でも、原始的な方法でスタントをやるのが懐かしくもあり、またこれをやるのかという思いもあったり……」と続けた唐沢は「でもそれがあるからこそ、やり続けることの感動が出てくると思うんですよ。一生懸命って感動的だから」とコメント。さらに唐沢と同じ51歳の加藤が「最後の立ち回りのアクションは本当にすごい。あれは大変だったと思う」と振り返ると、やはり今年唐沢と同い年になる寺島も「彼(唐沢)は50代のヒーローですよ」と称賛した。
そして、夢を追う人へのメッセージを求められた唐沢は、「僕らの話でいうとわかりやすいのですが、ドラマや映画は10本やったら、9本は外します。10本当たる人はいません。もちろん外したら文句を言われます。でも1つは当たるかもしれない。いずれ良いことがあると思っていないとダメになる」とコメント。そこで会場の熱い視線を感じたのか、急に「あ、本当にいいこと言っちゃった」と照れ隠しでおどけてみせたが、最後は拳を握りしめながら「この映画に勇気付けられてください。人生は逆転だ!」と観客に向けて熱いエールを送っていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『イン・ザ・ヒーロー』は9月6日より全国公開