『風立ちぬ』が影響 ゴールデン・グローブ賞、ルール改正!
ゴールデン・グローブ賞を運営するハリウッド外国人映画記者協会が、2015年1月11日(現地時間)に開催される第72回より、アニメーション作品賞のルールを改正することを発表した。同改正には、宮崎駿監督の『風立ちぬ』の件も関係しているという。
The Hollywood Reporterによると、同協会のテオ・キングマ会長は現地時間5日にこの件を発表。これまでアニメーション作品賞では、アメリカ国内で公開されていないアニメ作品は選考対象外としていたが、この改正により、同国で公開されていない作品でも、制作国で上映されていれば同賞にノミネートされる権利を得ることができるという。この説明の際、テオ・キングマ会長は、『風立ちぬ』がアニメーション作品賞ではなく、外国語映画賞でノミネートされたことについて言及し、同作がこの変更に影響していることを示していたとのこと。
またキングマ会長は、最近は実写とCGを組み合わせるなど多様なアニメが生み出されていることもあり、アニメ作品の定義についても設定。同賞で扱うアニメとは、手描きやストップモーション、アニメ制作ソフトなどの1コマずつ撮影するような手法を用いたものとし、モーションキャプチャーは含まれないとのこと。Varietyによると、これに加えて主要キャラクターの動きは、75%以上がこの定義に基づいている必要があるという。
そのほか、テレビ部門に関しても変更が行われ、現在のミニシリーズ部門が解消されることも決定。今後同部門で扱われていたものは、長さやエピソード数ではなく、ストーリーや内容で判断されて、限定シリーズもしくは通常のドラマとして審査される。(編集部・井本早紀)