マイコ、映画の会見を急きょ欠席 「迷惑を掛けないように」配慮
歌舞伎俳優の市川海老蔵が12日、主演映画『喰女-クイメ-』完成報告会見を共演の柴咲コウ、中西美帆、三池崇史監督と都内で行った。海老蔵はラブシーンを演じた中西から「普段はどっしり構えているのに、ラブシーンの前はソワソワしていた」と暴露され、苦笑いを浮かべる場面も見られた。
初のラブシーン、しかもベッドシーンに挑んだ中西は「お相手がこんなステキな海老蔵さんで光栄です」とにっこり。歌舞伎では美しいといえども男性を相手に演じている海老蔵は、「本物の美しい女性と共演できてうれしい。(ラブシーンは)恥じらいながら相手をさせていただきました」とまんざらでもない様子。
さらに、企画から携わるなど、本作に並々ならぬ意欲を見せたことについても言及。数ある怪談の中から「四谷怪談」を選んだ理由は、「歌舞伎狂言『東海道四谷怪談』は先祖が得意としていたもので、より多くの人に知ってもらいたかった」と明かし、「その時代に映画の技術があれば先祖も映画化していたはず。そういう精神も受け継いで取り組んだ」と情熱的に語った。
演じるお岩さんの姿が美しくも怖すぎると公開前から話題となっている柴咲は、「深夜まで撮影することが多く、一人でトイレに行って鏡を見たときはドキッとした」と自身のおぞましいメイク姿にたじろいだことを告白。三池監督はそんな柴咲の生霊を何度も見ていたと衝撃発言を放り込み、「『まだ撮影やってんのか、早く終われ』と催促されていた」とおどけてみせた。
この日、出席予定だったマイコは、前日の妻夫木聡との熱愛報道を受けて、所属事務所と東映宣伝部の協議の結果により、監督・キャスト・本映画関係者に迷惑を掛けないようにとの理由で欠席した。
第39回トロント国際映画祭にてインターナショナルプレミア上映されることが決定した本作は、ジャパニーズホラーの原点ともいえる「四谷怪談」の世界を現代に置き換えてよみがえらせたもの。虚構と現実の世界が交錯しながらもつれ合う男女の愛と狂気を浮き彫りにする。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『喰女-クイメ-』は8月23日より全国公開