宮部みゆき『ソロモンの偽証』主演は1万人から選ばれた素人!蔵之介×夏川×永作×小日向×黒木×尾野と共演
ベストセラー作家・宮部みゆきが構想15年、執筆に9年を費やしたミステリー巨編を佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美ら豪華俳優陣によって2部作で映画化する『ソロモンの偽証』の主演女優が、参加者1万人にも上るオーディションを経て決定した。
本作は宮部の作家人生25年の集大成ともいわれる同名小説に基づいたミステリー作品。14歳の生徒の遺体が雪の積もったクリスマスの朝に学校の校庭で発見されたのをきっかけに、次々と犠牲者が増えていく謎の事件……保身しか考えない教師たちや大人たちには任せておけないと、事件解決に向け立ち上がる一人の女生徒が開く学校内裁判とその真実を描く。
学校内裁判を開廷する女生徒・藤野涼子役を勝ち取った新人女優の姿は、8日、公式サイトにてお披露目された。紺色のセーラー服に身を包み、髪を一つに束ねた姿はまだあどけない少女のようだが、薄暗い教室の中でりんとした雰囲気を醸し出す立ち姿と、力強い瞳が印象的である。先日発表された、佐々木、夏川、永作、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら豪華キャストとどのような演技を繰り広げるのかに視線が集まりそうだ。なお、主演を務めるこの新人女優の名前は明らかになっていない。
成島出監督はキャスティングにあたり、「主人公、藤野涼子という役はまれに見る難役です。映画化にあたり、その大役に演技経験のない女の子を起用するという、不可能なことに挑もうとしています。大勢の候補がいました。単純に、彼女の中に見たものは限りない可能性です。そして、彼女は“映画女優”の顔をしていました」と演技未経験の少女を起用した理由について語り、「徹底的なリハーサルを経て、最高のチームと共に撮影に臨んでいる彼女は今、とても楽しんでいるように見えます。それが、何よりの手応えです」と撮影中の様子を明かした。(編集部・吉田唯)
映画『ソロモンの偽証』は2015年春、2部作公開