クリストファー・ノーラン監督の“秘密主義”について妻が語る!
クリストファー・ノーラン監督の公私にわたるパートナーであるプロデューサーのエマ・トーマスが、彼の秘密主義について語った。
ノーラン監督の最新作『インターステラー』は、世界的な飢饉(ききん)に陥った近未来を舞台に、居住可能な新たな惑星を探すため、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男(マシュー・マコノヒー)が壮大な宇宙の旅に出るさまを描いたSF作品。例によってノーラン監督は本作について多くを語らず、詳細はいまだ謎に包まれたままだ。
ノーラン監督は家庭でも秘密主義なのか、との問いに「そうじゃないと願いたいわ。だってわたしは彼と結婚したのよ」と大笑いしたエマ。「クリス(ノーラン監督)はとても気難しくて、冷たくて、真面目だって誤解されているのかも。でも彼は全くそんなことないの(笑)。家では全然違うわね。仕事場でもそうじゃないと思うけど」と夫をフォローする。
実際、エマ自身はノーラン監督が特別秘密主義だとは思わないという。「J・J・エイブラムスもとても秘密主義よ。わたしたちの願いは、観客が、初めて映画を観に行くときにわたしたちが観てほしいと思ったものしか観ていないということなの」と予告編一つ取ってもネタバレにならないように、しかし作品のテイストは伝わるようにと熟考を重ねていることを明かした。
インターネットの発達によって誰もが情報を発信できる現代で、プロデューサーとして作品の情報が漏れないように管理することはとても難しいと認めたエマだが、「でも『インターステラー』を製作していて、事情が少し変わってきていると感じたの。間違いなく『ダークナイト ライジング』に比べて簡単だったように感じるわ」とのこと。「バットマンが出てこない分、人々の関心が低いせいかもしれないけど」と冗談めかしつつ、「人々は、フィルムメーカーがそういうふうに映画を届けたいと表明したとき、それに敬意を表するようになり始めているように感じるわ」と確かな手応えを感じているようだった。(編集部・市川遥)
映画『インターステラー』は11月22日より新宿ピカデリー他全国公開