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監督も絶賛、リーアム・ニーソンが飛行機内で戦う話題作『フライト・ゲーム』とは?

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ジャウマ・コレット=セラ監督
ジャウマ・コレット=セラ監督 - Carlos Alvarez / Getty Images Entertainment / Getty Images

 映画『96時間』シリーズ、『アンノウン』など近年アクション作品でも活躍するリーアム・ニーソン主演の話題作『フライト・ゲーム』について、ジャウマ・コレット=セラ監督が語った。

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 本作は、アルコール依存症の問題を抱える連邦航空保安官ビル(ニーソン)が、146人の乗員乗客が搭乗するニューヨーク発ロンドン行きの飛行機に乗り込んだところ、1億5,000万ドル(約150億円・1ドル100円計算)を海外口座に振り込まなければ、乗客を20分ごとに殺すという脅迫メールを機内で受け取ったことで、不信感を抱きながらも犯人の特定に奔走するというもの。映画『エスター』のジャウマ・コレット=セラがメガホンを取った。

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 製作経緯について「まず、全てが機内で起こる設定に挑戦できることに惹(ひ)かれ、次に作品がスリラーであることも気に入り、さらに連邦航空保安官の世界観にも興味を持っていた。それにニューヨークとロンドン間の海上を飛んでいる機内で、何か問題が起これば、すぐにその場は危険と化す設定も面白い。ただハイジャックやテロリストだけの映画にはしたくなかったため、テロなのか個人的な恨みなのかさえわからないミステリーな設定がよかった」と語るセラ監督は、ヒッチコック作品に影響を受けたそうだ。

 緊張感あふれる機内でのファイトシーンについて「まず、連邦航空保安官と実際に話をして、さまざまな状況下で、どのようなファイティングテクニックを使用するのか習った。それは軍隊などとは違ったテクニックで、急所を突いたり、手をひねったりなど、いかに乗客を取り押さえるかというもの。もっとも、実際のケースはほとんど泥酔した乗客を取り押さえるぐらいのものだけれどね。ただリーアムは(身長が)190センチぐらいあるから、機内という狭い空間で彼が戦うシーンは迫力があるよ」と自信をのぞかせた。

 また「リーアム演じるビルは、携帯などのテクノロジーによって複雑な状況に追い込まれていく。さらに一般の乗客までも外部と携帯でコンタクトしながら機内の状況を伝えようとすることが、余計に、犯人の捜索を困難にさせるんだ」と語ったセラ監督。テクノロジーが効果的に働かず、困難を招く設定も興味深い。

 年齢を感じさせないリーアム・ニーソンのアクションと、犯人がなかなか想像できない設定で、最後まで楽しませてくれる映画になっている。(取材・文・細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

映画『フライト・ゲーム』は全国公開中

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