カニエ・ウェスト、全員起立を要求し車いすの客にブーイング起きる
オーストラリアのシドニーでコンサートを行ったカニエ・ウェストが、観客全員に起立を要求し、立てない車いすのファンがブーイングされたという。
目撃者が豪Daily Mailに語ったところによると、カニエは、「全員が立つまで歌えない。障がい者手帳を持っていて、障がい者用パーキングを利用できる人でないかぎり、全員だ」と宣言したという。
観客の一人が義足を持ち上げると、カニエはその客に座ってよしと指示。その後、まだ立っていない客を見つけると、「あと2人だ。立とうとしないやつが2人残っている。こんなに時間がかかるのは初めてだよ。信じられない」とコメント。会場は立たない客に対しブーイングをしたが、カニエのスタッフが車いすを使っていることを確認し、カニエはようやくコンサートを再開したという。
この数日後、ブリスベーンで行われたコンサートでカニエは車いすの客を立たせようとしたことを謝罪せず、自分の方がメディアによる被害者だとコメント。自分のしていることはアートであり、自分は妻を持つクリスチャンであるから、標的にされるいわれはないとステージ上で5分以上にわたって観客に不満をぶちまけたという。(澤田理沙)