高橋愛、モー娘は心のふるさと
“唐揚げ”をテーマにした史上初の映画『カラアゲ★USA』の初日舞台あいさつが20日都内で行われ、主演の高橋愛をはじめ、共演の海東健、プリンセス・アプラク(子役)、瀬木直貴監督が登壇した。唐揚げがつなぐ故郷と家族の物語である本作。高橋は「わたしは福井県出身だけど、モーニング娘。のメンバーに会ったら『ここが帰ってくる場所なんだな……』とホッとする」とモー娘が自身の心のふるさとであることを明かした。
この日、MCを担当した瀬木監督は「温かいフランクな感じでトークを進めたい」と切り出すと「ふざけたタイトルの映画の主演オファーをどう思いました?」と質問。高橋は「すごくうれしかったけどコメディーかと思いました」とにっこり笑い、「でも、ストーリーを知るうちに、行動的な彩音ちゃん(高橋の役名)に励まされることが多く、支えてくれる家族がいることがすてきだなと思いました」と続けた。
本作は、唐揚げ専門店発祥の地、大分県宇佐市を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ。アメリカ人と駆け落ちした唐揚げ店の娘(高橋)が数年後に黒人の子供と出戻り、ある出来事をきっかけに家族のために唐揚げ作りに奔走する姿を描く。
映画史上初の“カラアゲムービー”にして“ふるさとムービー”でもある本作を作るにあたり、瀬木監督は「東京生まれ、東京育ちの女優さんには演じてほしくないなと思っていた。ご本人の人生と彩音の役をだぶらせたいと思った」と高橋の起用理由を説明。監督の期待に十分に応えた高橋は「誰にでもふるさとだったり、心の帰る場所があると思います。この映画を観て『今頃家族は何しているんだろ』とか温かい気持ちになってくれればうれしい」と期待を寄せ、本作に込めた思いが胸に響いたようで「わたしもふるさとを大事にしようと改めて思いました」と力強く語った。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『カラアゲ★USA』は公開中