佐藤二朗、宍戸開の黒さに違和感「勝てるのはカラスかコウモリ」
俳優の佐藤二朗が20日、主演映画『劇場版 幼獣マメシバ 望郷篇』の初日舞台あいさつに共演の高橋洋、宍戸開、亀井亨監督、犬の一郎と出席。サーフィン焼けともうわさされる宍戸の黒さを「こんな黒い人を見たのは初めて。開さんに勝てるのはカラスかコウモリしかいません」といじって会場を笑わせた。
冒頭「女性のいない舞台あいさつは初めて」とこぼした佐藤。この日は監督も含め、おじさん4人の男くさい舞台あいさつとなったが、それゆえに吹っ切れたところもあったのか、佐藤と宍戸が随所で開けっぴろげにトーク。
佐藤が本作について「お客さんが寄り添って、お客さんが育んでくれた作品」としみじみスピーチすると、宍戸がすかさず「真面目だな」とツッこんだり、宍戸自身も撮影を振り返った後に「こんなに真面目なコメントでいいのかな」と首をかしげ、「たかがニートの話なのに」と作品を突き放すなどトークは暴走気味。宍戸のはしゃぎぶりに佐藤は「恐ろしいわ、宍戸開。暴れん坊だわ」とあきれ顔も見せていた。
佐藤は「シリーズも4作目ですが、観ないと損。他の日本映画にない種類の感動ドラマが待っている作品。観にこない人は敗北者です」と本作をアピール。2011年にプライベートで第1子が誕生したことを絡めながら「(最初のシリーズから)5年たって、僕も子供ができたり、(人としての)成長があった。それが芝二郎(佐藤演じる主人公)の映画の中の成長とかぶったりします」とコメント。亀井監督も「二朗さん自身、子供が生まれたこともあって、4作目から(犬をうまく)あやすようになった。撮影がすごくスムーズになった」と佐藤の成長に触れていた。
本作はひねくれ者のニートとかわいらしいマメシバ犬の一風変わったコンビの触れ合いを描く『マメシバ』シリーズの劇場版4作目。ふらふらと家出してさまよう1人と1匹の珍道中が描かれる。(取材・文:名鹿祥史)
映画『劇場版 幼獣マメシバ 望郷篇』は公開中