戸田奈津子、非公開で行われたロビン・ウィリアムズさん追悼式の様子を明かす
映画字幕翻訳家の戸田奈津子が2日、六本木アカデミーヒルズで行われたトークイベント「戸田奈津子さんと語るハリウッドビジネスの英会話」に出席し、先月27日にサンフランシスコで非公開に行われたというロビン・ウィリアムズさん追悼式の様子を明かした。
ロビン・ウィリアムズさん出演映画『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』場面写真
映画字幕翻訳家の菊地浩司が、自らの経験を基に確立した語学習得法「K-メソッド」を用いた英会話レッスン「東京バイリンガルサービス」を始めることを記念して行われた本イベント。「サンフランシスコから帰ったばかりで時差ボケなんです」と切り出した戸田は、「わたしはロビン・ウィリアムズが本当に大好きで、親しくさせていただきました。だから亡くなったと聞いて本当にショックでした。そんなとき、マスコミに公開しないプライベートな追悼式をやるから来てくださいと奥さんから連絡があったんです」と明かす。
「ロビンはみんなに好かれていたから、サンフランシスコの劇場を借りて、千何百人の親しい人が集まった」と振り返る戸田は、「司会がビリー・クリスタル。それからウーピー・ゴールドバーグ、ベン・スティラーたちが出てきて、それぞれ10分ずつくらいロビンの思い出を語るの。みんな面白いジョークばかり言って抱腹絶倒なんだけど、でもそのうちロビンのことを思い出して声が詰まってしまうのね」と述懐。さらに「ロビンは戦争の前線まで出掛けて、兵隊を慰問することにも熱心だった。だからジェネラルという陸軍で偉い人も出てきて、お礼を述べていた」と付け加えた。
そんな追悼式の中で、戸田が涙したのは、ロビンさんの3人の子供が舞台上で涙ながらに行ったスピーチだったという。「大統領からホームレスまで、ロビンほど、誰とも分け隔てなく付き合うことができた人を知りません。もちろん子供たちも愛していました。だから、なぜあの子たちを置いていってしまったのか。それだけは理解できません」と無念そうな顔を見せた。
「日本では(追悼式のことを)『しのぶ会』と言いますけど、向こうでは『セレブレーション』。たたえるという意味なんです」と語る戸田は、「2時間、ワーッと笑って、涙して。ロビンに対するセレブレーションにあふれた、本当に素晴らしい会でした」とかみしめるように語った。(取材・文:壬生智裕)
「東京バイリンガルサービス」は11月4日よりレッスン受付開始