『そこのみにて光輝く』が英国レインダンス映画祭ベストインターナショナル賞受賞!
現地時間4日、ロンドンで開催されていた第22回レインダンス映画祭で、呉美保監督の『そこのみにて光輝く』がベストインターナショナル賞を受賞した。レインダンス映画祭は、ヨーロッパ最大級のインディペンデント映画祭。今年は50か国以上から約100本の長編、約200本の短編が出品された。
本作は、北海道函館を舞台に、生きる場所のない男女を綾野剛と池脇千鶴が演じるラブストーリー。もう1人のメインキャラクターとなる菅田将暉を含め、俳優陣の演技が光る。レインダンスでも「それぞれのキャラクターが素晴らしい演技によって描かれた心揺さぶられる映画」と評された。獲得したベストインターナショナル賞は、海外長編作品中の最高賞となる。
なお呉監督は『そこのみにて光輝く』で第38回モントリオール世界映画祭・最優秀監督賞を受賞したほか、同作は第87回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選ばれている。
そのほか主な部門では、ベストイギリス賞にデイヴ・マッキーン監督の『ルナ(原題)/ Luna』、新人賞にポーランド映画『ケバブ&ホロスコープ(原題)/ Kebab & Horoscope』、ドキュメンタリー賞にデンマーク映画『デイズ・オブ・ホープ(原題) / Days of Hope』が輝いた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)