不倫妻演じた宮地真緒、理想の夫婦は「チャーミーグリーン」
女優の宮地真緒が10日、新宿K's cinemaで行われた4年ぶりの主演映画『妻が恋した夏』の初日舞台あいさつに河合龍之介、いまおかしんじ監督と登壇。本作では自身の死後、夫に不倫の秘密を暴かれるヒロインを演じたが、理想の夫婦像に宮地は「全然違いますね」とキッパリ。「絶対チャーミーグリーンの(テレビCMの)ような、歳をとっておじいちゃんおばあちゃんになっても手をつないで散歩できるような夫婦になりたいな」とあこがれを語った。
同作はこれまでさまざまな愛の姿にアプローチしてきた6人の監督が、新たな「LOVE」の形に挑戦する「ラブストーリーズ」の第4弾。『白ゆき姫殺人事件』『失恋殺人』などの宮地がヒロイン・かおりを演じ、亡くなったかおりのお腹に誰かの子供が宿っていた事を知った夫・浩二(金子昇)が、生前の妻の知られざる素顔に迫る姿を描く。
メガホンを取ったのは『苦役列車』などで脚本家も務めたいまおかしんじが監督。撮影について宮地は「すごい強行スケジュールでしたので、みんな死んでいました」と体力的に辛かった様子を振り返り、演技については「監督がよく『なんか違うんだよな』っておっしゃるので、どう違うんだろうってビクビクしていて。たくさんお話しさせていただきました。生意気な事を言ったかもしれませんけど、その節はすみませんでした」と頭を下げ、模索しながら役作りしたことを明かした。
初共演となった夫役の金子については「すごい楽しい方で、ずっとしゃべってる感じでした」と声を弾ませ、「(スマホアプリの)キャンディークラッシュの話しをしていて、わたしがやるところがないくらいステージをクリアしていたのでアドバイスしていました」とゲーマーな一面も。
舞台あいさつの最後には自身が亡くなるシーンから物語が始まることにちなみ、「自分が死んだら絶対知られたくない秘密は?」という話題も展開。宮地は「あります。パソコンの履歴は絶対に見られたくないです」と即答し、「例えば、急死した時に自分の心臓とリンクして削除できるシステムを開発して、特許取ってビジネスしたいですね」と大きな夢も(?)語った。(中村好伸)
映画『妻が恋した夏』は公開中