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『ノー・マンズ・ランド』のダニス・タノヴィッチ監督、中東戦争により引き裂かれた恋人たちを描いた小説を映画化

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人々が殺し合う世の中はもうたくさん - ダニス・タノヴィッチ監督
人々が殺し合う世の中はもうたくさん - ダニス・タノヴィッチ監督

 映画『ノー・マンズ・ランド』で、2001年のカンヌ国際映画祭で脚本賞、同年アカデミー賞では外国語映画賞に輝いたダニス・タノヴィッチ監督が、レバノン出身の作家アミン・マアルーフのベストセラー小説「ポーツ・オブ・コール(英題) / Ports of Call」の映画化でメガホンを取ることになったとDeadline.comが伝えた。

映画『ノー・マンズ・ランド』場面写真

 1996年に出版された本著は、第2次世界大戦中のフランスで出会い、1948年に勃発した中東戦争により関係を引き裂かれた、悲運の恋人たちを描いた小説。男性はオスマン帝国の王子で、女性はユダヤ人解放の運動家で、それぞれに異なる宗教に生き、使命を担っていた。

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 小説を読んだタノヴィッチ監督は、異なるという理由だけで人々が殺し合う世の中はもうたくさんだと思い、この映画を撮ることにしたという。

 映画の撮影は主に、マルタとフランスとトルコにて行われる予定。(鯨岡孝子)

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