假屋崎省吾、世界的ピアニスト・アルゲリッチとは「バースデーカードをもらう仲」
華道家の假屋崎省吾が11日、世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチの真の姿を実娘ステファニー・アルゲリッチ監督が映像に収めたドキュメンタリー映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』の大ヒットを記念して、都内・Bunkamuraル・シネマで行われたトークイベントに出席した。マルタとは家族ぐるみの付き合いがあるという假屋崎は、「誕生日にはバースデーカードを贈ってくれる、心優しい普通のおばさん」と親しみを込めて語った。
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音楽をこよなく愛する假屋崎は、「小学校からバイオリンを習っていたんですが、先生がものすごく怖い方だったのでクビにしまして(笑)。中学1年にピアノに転向してからアルゲリッチさんの大ファンになったんです」と述懐。「ただ、英才教育を受けてなかったので、わたくしは(ピアニストへの道を)すぐに断念しましたが、今でもピアノが大好きで、もしかするとお花より好きかもしれない」と打ち明けた。
メディアの取材をほとんど受けないというマルタの素顔を映し出した本作について假屋崎は、「家族だからこそ撮れた映像ですね。いつも勇ましい姿しか見せないアルゲリッチさんが、コンサートで全てを出し切ってフラフラになっている姿なんて、なかなか観られない。彼女の生きざまそのものがここにある」と驚きの様子。さらに、「映像がコラージュのようにつながっていく演出がとてもユニークで、場面ごとの音楽の使い方も美しかった」とステファニー監督を絶賛した。
また、知人を介してマルタと親しくなり、今では家族ぐるみの付き合いがあるという假屋崎。「いつもお会いすると、『省吾、いつでも遊びに来てね』と気さくに声をかけてくれて、誕生日が近づくとバースデーカードをわざわざ贈ってくれるんです」と、そのさりげない優しさに感激の様子。「映像にもあるように、普段は澄ましたところもなく、人間味にあふれていて、こう言うと怒られるかもしれないけれど、どこにでもいる普通のおばさんという感じですね」と、目を細めながら語った。(取材:坂田正樹)
映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』は公開中