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帝王・哀川翔が語る イケイケなのに全然イケてないからチンピラはおもしろい

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自身の記念すべき原点を振り返った哀川翔
自身の記念すべき原点を振り返った哀川翔

 “Vシネマの帝王”こと俳優・哀川翔が、11日、東京・ラピュタ阿佐ヶ谷でスタートした特集「PLAYBACK 東映Vシネマ25連発!」の初回上映作品『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』の舞台あいさつに登場。1990年公開の初主演作である本作について、哀川は「当時は“悲しいことがあったら『ぴゅ~』を観よう”みたいなことを言われて、それどういう意味だよって思うところもあったけど、どうやらそういう作品みたいね(笑)」と、自身の記念すべき原点を振り返った。

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 1989年に産声をあげ、今年、誕生25周年を迎える東映Vシネマ。『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』は、劇場公開を前提としないビデオ専用レーベルとしてファンから熱狂的支持を集めた東映ビデオ株式会社の「Vシネマ」を代表する一作。アウトロー・高橋伴明監督がチンピラヤクザの世界を活写し、“東映Vシネマはここから始まった”とされる大ヒット作だ。

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 哀川は「当時オレは、一世風靡セピアって団体に所属してて、俳優としてはまったくノーマークの存在。それでも伴明監督はオレに(主演を)やれっていうんだから、びっくりだよ。夜中4時まで撮影して、次の朝7時に現場集合。明らかにさっきまで飲んでたなっていうスタッフがたくさんいて、でもみんな7時にちゃんと仕事を始める。いくらベロベロでも全然怒られない。なんて素敵な現場なんだって思いましたね」と振り返り「予算に限りがあるなか、行けるところまで行く、限界をやるという熱気がすごかった。テスト1回のあとすぐ本番。いつもベストな状態で役者として立っていなきゃいけない。どんな状況でもオレはやれてきたっていう自信ができたのは、Vシネマの現場があったから」と明かす。

哀川翔
今の自分を「Vシネマの現場があったから」と語った

 見事に演じたチンピラ役については「ヒーローになろうとしているのになれない、本人はイケイケなのに、実際は全然イケてない悪あがき、空回り。そういう理想と現実が全然一致していないところが面白いんだよ」と自己分析して、会場を唸らせていた。

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 ラピュタ阿佐ヶ谷での特集では、ほかに哀川の知られざる傑作といわれる『暴走儀式 STREET KIDS』(1992年)も上映。11月には哀川主演で、寺島進小沢仁志小沢和義大杉漣ら、Vシネマ出身の名優たちが大集結した25周年記念作品『25 NIJYU-GO』の公開が控えている。(取材/岸田智)

上映特集「PLAYBACK 東映Vシネマ25連発!」はラピュタ阿佐ヶ谷にて12月29日まで開催
『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』は10月13日まで 『暴走儀式 STREET KIDS』は11月1日より11月3日まで同館で上映
映画『25 NIJYU-GO』は11月1日より全国公開

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