“5万回斬られた男”オランダで観客賞受賞!福本清三55年の役者人生で初の主演映画
“5万回斬られた男”という異名をとる、斬られ役の名手・福本清三が55年の役者人生で初めて主演を務めた映画『太秦ライムライト』が、オランダで開催された「カメラジャパン・フェスティバル」で観客賞を受賞した。
「カメラジャパン・フェスティバル」は、毎年オランダのロッテルダムとアムステルダムで開催されている日本映画祭。『太秦ライムライト』は観客の投票によって決まる観客賞を、河瀬直美監督の『2つ目の窓』、山田洋次監督の『小さいおうち』、園子温監督の『地獄でなぜ悪い』、渡辺謙主演の『許されざる者』などを抑えて受賞した。
『太秦ライムライト』は、京都・太秦にある日映撮影所を舞台に、斬られ役として長年活躍してきた老いた俳優と、師弟関係を結ぶことになる新進女優の心の交流を描いた作品。第13回ニューヨーク・アジア映画祭で最優秀観客賞を、カナダのモントリオールで開催された第18回ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞のシュバル・ノワール賞と最優秀主演男優賞(福本)を受賞したことでも話題を呼んでいた。(編集部・市川遥)
「カメラジャパン・フェスティバル」2014年観客賞トップ10は以下の通り。
1.『太秦ライムライト』
2.『ペコロスの母に会いに行く』
3.『福福荘の福ちゃん』
4.『ある精肉店のはなし』
5.『2つ目の窓』
6.『小さいおうち』
7.『地獄でなぜ悪い』
8.『神奈川芸術大学映像学科研究室』
9.『許されざる者』
10.『祖谷物語 -おくのひと-』