菅野美穂、ディズニー新作の監督を艶やかな着物姿でおもてなし
女優の菅野美穂が22日、映画『ベイマックス』記者会見に、小泉孝太郎と共に艶やかな着物姿で登場し、ドン・ホール監督、クリス・ウィリアムズ監督、ロイ・コンリプロデューサー、ディズニー・アニメーションのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるアンドリュー・ミルスタインをおもてなしした。
菅野美穂&小泉孝太郎が着物姿で『ベイマックス』監督陣をお出迎え!フォトギャラリー
本作は、兄タダシを謎の事故により失った天才少年ヒロと、人の心と体を守り癒やすために作られたケアロボット“ベイマックス”が繰り広げる感動アドベンチャー。
日本語吹き替え版声優を務めた菅野と小泉は、共に映画声優は初挑戦。ヒロの母親代わりの女性キャスの声を務めた菅野は、「演技というのは(女優と)同じですが、全く新しい経験をさせていただきました」と新境地を堪能した様子。一方、タダシ役の小泉はたった一言に30テイクも取ったそうで、「心が折れかけました」と吐露。しかし最後は「ディズニーの世界に入り込める喜びを感じながら、タダシに命を吹き込み、立体的によみがえらせることができたんじゃないかな」と自信を見せた。
日本に対する徹底したリサーチを行い、舞台設定やキャラクターデザインに至るまで、さまざまな日本文化を取り入れている本作。スタジオでは特別に日本人チームが編成されたそうで、コンリプロデューサーは「少しでもおかしなことがあれば指摘してもらった」と撮影エピソードを披露。ウィリアムズ監督は、サンフランシスコと東京を融合させた架空都市“サンフランソウキョウ”について、「宮崎駿監督が作り上げる、どこかなじみがありながら現実には存在しない素晴らしい世界」を目指したそうで、「それが達成できていれば……」と語っていた。
またホール監督は、ディズニーアニメを制作するにあたり重要なものとして、「楽しさ、愉快さ、アクション、独自性」を挙げたが、「一番重きを置いているのは感情」と話し、「本作はヒロとベイマックスの心のつながりを描いていて、何回観ても随所で感動してしまうし、皆さんにもそう感じてほしい」とアピール。さらにコンリプロデューサーは、スタジオで兄弟がいるスタッフを集め、「ブラザーフッドサミット」と題した、兄弟について語り合うセッションを行ったことにも触れ、兄弟関係についても徹底したリサーチを行ったことも明かした。
この日は菅野と小泉から、ベイマックスの柄が入ったハッピがプレゼントされる場面も見られ、大喜びの監督たちは「12月の日本公開日まで毎日着ます!」と大はしゃぎしていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ベイマックス』は12月20日より全国公開