三津谷葉子、初ヌードに迷いなし!20代最後の転機を語る
女優の杉野希妃が監督を務めた映画『欲動』で、ヌードも辞さない体当たり演技を披露した女優の三津谷葉子が、自身の転機について語った。
三津谷葉子が斎藤工との激しい濡れ場に挑んだ官能作『欲動』場面写真
心臓に病を抱えた夫(斎藤工)の死の影におびえたユリ(三津谷)が、夫と共に訪れたバリ島の自然と生命力に触れるうちに、欲望に突き動かされる姿をオールバリ島ロケで描き出した本作。同世代の杉野監督と三津谷は、脚本の段階から話し合いを重ね、信頼関係を築いていったという。「撮影までの1年間はとことん話し合いました。脚本も何度も書き変えていただいて。今思えば、とてもぜいたくな時間でしたね」と充実した表情の三津谷。
セックスを生の象徴として捉え、己をさらけ出し激しい欲望に身を任せるヒロイン、ユリを演じるにあたり、ヌードになるのは不可欠だった。「わたしも脚本の段階から参加していましたし、リアルなものにしたかった。そこにちゅうちょはありませんでした」。くしくも今年は、安達祐実、門脇麦、市川由衣らヌードでの熱演を披露する女優が相次いだ。「彼女たちの覚悟は共感できます」と語る三津谷は、「麦ちゃん、安達さんとは共演していますし、市川由衣ちゃんは、グラビア時代から同世代で活躍してきた仲間ですからね」と笑顔を見せる。
しばしば、ヌードや濡れ場を披露すると、「女優として一皮むけた」という言い方がなされる。「もちろんヌードに懸けるんだと覚悟を決める方もいるでしょうし、それは人それぞれだと思います。でもわたしは、この映画を良いものに、悔いのないものにしたかっただけ。周りの声は関係ありません」とキッパリ。20代最後の作品ということも、「確かにいいタイミングだったかもしれません。特にこの2年間は、自分の芝居の世界が広がったと思っていましたから」。
そう思えるようになったのは今のマネージャーとの出会いが大きかったという。「それまでのわたしは、いい子ちゃんでいなきゃと思っていたんです。でも彼女から『そんなのつまんない』と言われて。彼女は二人三脚で一緒に歩んでくれる人だし、本音でぶつかり合うことで世界が広がった気がします。そして彼女を通じて希妃さんたちとも出会えた。本当に信頼出来る人たちに出会えたからこそ、これでいいのかと悩まなかったんだと思います」と真っすぐなまなざしで語った。(取材・文:壬生智裕)
映画『欲動』は11月22日より新宿武蔵野館ほかにてレイトショー