新垣結衣、人生観の変化語る「今までとてもギラギラやってきた」
女優の新垣結衣が28日、都内で行われた映画『トワイライト ささらさや』の完成披露試写会に大泉洋らと出席した。本作で初めて母親役に挑み子供と一緒に成長していく姿を演じた新垣は、「1番に感じたものは一生懸命生きるっていいなってことでした」といとおしそうな表情を見せると、「(自分も)一生懸命生きていこうと思いましたし、今までの26年間はとてもギラギラやってきたことをこの映画を観て気付かされました」と人生観の変わる作品になったことを語った。
同作は加納朋子の小説「ささら さや」を基に、『神様のカルテ』などの深川栄洋監督がメガホンを取った感動ドラマ。突然夫のユウタロウ(大泉)を亡くして幼い子供を一人で育てることになったヒロイン・サヤ(新垣)が、成仏できずにさまざまな人の体を借りて現れる夫に助けられながら成長する姿を描く。
初の母親役、初の妻役を演じるにあたり新垣は、「きっとわたしを知ってくださっている方は学生服の新垣結衣の方がイメージしやすいだろうと思っていたので、ちゃんと(母親に)見えるのか不安はありました」と撮影前の心境を吐露。それでも、「ストーリーの中でサヤが母親として成長していくお話でもあるので、気負わずにわたしも作品が進むにつれて成長していけばいいなという思いでやっていきました」と前向きな気持ちで臨んだことを振り返った。
撮影中は生後4か月の赤ちゃんと共に過ごし、「撮影中に1番赤ちゃんのそばにいて赤ちゃんを感じているのは自分なので、その変化とかも直で感じられて、母親ってこういう気持ちなのかなってなんとなく疑似体験できたなと思います」と笑顔で述懐。
また、初共演で夫を演じた大泉についても「普段からこちらの伝えたいことをすごくくみ取ってくださる方で、共演シーン自体はそんなに長くなかったけど夫婦の近い距離感は出せたかなと思います」と満足そうに話した。この日はほかに中村蒼、寺田心、小松政夫、富司純子、深川栄洋監督も出席した。(中村好伸)
映画『トワイライト ささらさや』は11月8日より全国公開