『塔の上のラプンツェル』監督、ディズニー新作で動物の擬人化に挑戦!
第27回東京国際映画祭で先日、映画『ベイマックス』が、ディズニー作品として初めて日本でワールドプレミア上映されたことを祝し、来日したジョン・ラセターが24日、都内で行われたディズニーの新作ラインナップのプレゼンテーションに登壇。『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワード監督の新作『ズートピア(原題) / Zootopia』では、擬人化した動物たちの社会が舞台になると語った。
日本からインスピレーション!ディズニー新作映画『ベイマックス』予告編
ラセター自身が製作総指揮を執っている映画『ズートピア(原題)』は、ディズニー作品でよく見られる『くまのプーさん』『ジャングル・ブック』などのように、言葉をしゃべる動物を中心とした作品。しかし人間は存在せず、服を着て2本足で歩く擬人化された哺乳類によって構成された「ズートピア」が舞台になるという。主人公は、ぬれぎぬで捕まり脱獄したお調子者のキツネとそれを追う警察官のウサギ。二匹は本当の悪の存在に気付き、その陰謀を阻止することで捕食者と獲物の対立がある社会の仕組みを変えていくとのこと。
またラセターは、『アラジン』『リトル・マーメイド/人魚姫』の監督コンビ、ロン・クレメンツとジョン・マスカーが監督を務める新作『モアナ(原題) / Moana』にも触れ、同作がポリネシアの伝説を基にした作品であると解説。海を意味する名前の少女モアナが、伝説の島を探しに航海に出るさまが描かれるという。その旅路でモアナが出会い、一緒に旅をすることになる半神半人のマウイは、実際にポリネシアで語り継がれている伝説の勇者。製作陣たちはこの作品のため、ポリネシアに住む人々や人類学者から話を聞き、何度もリサーチを重ねているという。
そしてこのたび、ワールドプレミアを迎えた新作『ベイマックス』は、日本に多くのインスピレーションを受けたことでも知られている作品。ラセターは、親友であるスタジオジブリの宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーについて「長年友情を温めてきました」としみじみ語りつつ、日本は特別な国だからこそ特別な作品にしたかったと熱弁していた。
そのほか、日本でも大ヒットした『アナと雪の女王』の続編短編となる『フローズン・フィーバー(原題) / Frozen Fever』も製作中であるとコメント。前作に引き続きクリス・バック&ジェニファー・リーの監督コンビが手掛けている。(編集部・井本早紀)
映画『ベイマックス』(同時上映:短編映画『愛犬とごちそう』)は12月20日より全国公開
映画『ズートピア(原題) / Zootopia』は2016年GWに全国公開
映画『モアナ(原題) / Moana』は2016年にアメリカ公開