マイケル・ベイ製作の“コックリさん”ホラーがV2
全米ボックスオフィス考
先週末(10月31日~11月2日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マイケル・ベイ製作の低予算ホラー映画『ウィジャ(原題) / Ouija』が興行収入1,074万980ドル(約10億7,409万8,000円)を稼ぎ出して2週連続で首位に輝いた。同作は日本でいう「コックリさん」のような霊応盤「ウィジャ・ボード」を題材にした作品で、2週目の興収ダウンが激しい超常現象物としては手堅い興行を続けている。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル100円計算)
デヴィッド・フィンチャー監督最大のヒット作!『ゴーン・ガール』場面写真
2位には、興収1,044万1,000ドル(約10億4,410万円)と僅差でジェイク・ギレンホール主演のR指定クライムドラマ『ナイトクローラー(原題) / Nightcrawler』が初登場。犯罪現場を撮影するジャーナリストとなった主人公が“観察者”から“参加者”となっていくさまを、犯罪ジャーナリズムの暗部として描き出した。ジェイクが大幅な減量を行った本作は、批評家から高く評価されている。
5週目の『ゴーン・ガール』は前回と変わらず4位。累計興収は1億3,628万2,506ドル(約136億2,825万600円)となり、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(最終興収1億2,750万9,326ドル・127億5,093万2,600円)を上回ってデヴィッド・フィンチャー監督作で最大のヒットを記録した。
先週末公開されたコリン・ファース&ニコール・キッドマン共演のイギリス製スリラー『ビフォア・アイ・ゴー・トゥー・スリープ(原題) / Before I Go To Sleep』は興収184万3,347ドル(約1億8,433万4,700円)しか稼げずまさかの15位。さらに酷かったのが10周年を記念した『ソウ』の再上映で、興収は65万51ドル(約6,500万5,100円)。2,000館以上で公開された映画としては最低のレベルとなった。
今週はクリストファー・ノーラン監督のSF大作『インターステラー』、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『ベイマックス』のほか、“車椅子の物理学者”スティーヴン・ホーキング博士に『レ・ミゼラブル』のエディ・レッドメインがふんした『セオリー・オブ・エブリシング(原題)』が限定公開される。(編集部・市川遥)
10月31日~11月2日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ウィジャ(原題) / Ouija』
2(初)『ナイトクローラー(原題) / Nightcrawler』
3(3)『フューリー』
4(4)『ゴーン・ガール』
5(5)『ザ・ブック・オブ・ライフ(原題) / The Book of Life』
6(2)『ジョン・ウィック(原題) / John Wick』
7(6)『セイント・ビンセント(原題) / St. Vincent』
8(7)『アレクサンダー・アンド・ザ・テリブル・ホリブル・ノー・グッド・ベリー・バッド・デイ(原題) / Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day』
9(10)『ザ・ジャッジ(原題) / The Judge』
10(9)『ドラキュラZERO』