初舞台の岡田将生を「天才」と生瀬勝久がベタ褒め!
俳優の岡田将生と生瀬勝久が6日、都内にて、出演舞台「皆既食~Total Eclipse~」をマスコミ向けに一部上演し、終了後に囲み取材に応じた。初舞台で初主演する岡田に対し、生瀬は「とんでもない新人が出てきたな。天才ですね」とベタ褒めし、「30年前の俺を見ているよう」と笑いを誘った。
同作は、多くのアーティストに影響を与えた詩人、アルチュール・ランボー(岡田)とポール・ヴェルレーヌ(生瀬)の運命的な出会いから別離と破滅までを描いた作品。
岡田は「初めてなもので、何もわからない状態で稽古が始まり、スタッフ・キャストの方々に一から全て教えてもらったので、初日から千秋楽まで100%で演技できたらいいな」と意気込んだ。
生瀬は、岡田を「図太いんですよ。『シャイでダメです』って言っておいて、稽古が始まって、こっちが何か仕掛けても全部受けますからね」とアドリブにも見事に対応する舞台人としての才能を重ねて称賛。初日の本読みの時点で、岡田が台本全てを覚えていたことにも触れると、岡田は初舞台とあって「それが普通だと思った」と謙遜し、生瀬からの大絶賛を受けても「いやいや、そんな。それこそまた緊張が……」とアタフタしていた。
演出は、先月入院していた蜷川幸雄。生瀬は「(退院後)戻ってきて怒鳴られました。パワフルですよ。お芝居がある限り、あの方は一生大丈夫です」と太鼓判を押した。蜷川といえば稽古中に灰皿を飛ばすという有名な話があるが、岡田は「初めてお会いしたときに蜷川さんから『僕のパブリックイメージは全て岡田君の中から消してくれ』と言われた」と明かし、「何も飛んできてないです」と笑顔で灰皿説を一蹴した。(取材・文:鶴見菜美子)
Bunkamura25周年記念舞台「皆既食~Total Eclipse~」は11月7日から29日まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、12月4日から7日まで大阪・シアターBRAVA!にて上演