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ギタリストのマーティ・フリードマン、ALSを発症した親友ジェイソン・ベッカーへの思いを語る

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親友ジェイソン・ベッカーへの思いを語ったマーティ・フリードマン(右)、ジェシー・ヴィレ
親友ジェイソン・ベッカーへの思いを語ったマーティ・フリードマン(右)、ジェシー・ヴィレ

 ギタリストのマーティ・フリードマンが9日、新宿シネマカリテで行われたドキュメンタリー映画『ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET~不死身の天才ギタリスト~』初日舞台あいさつにジェシー・ヴィレ監督とともに来場した。

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 1980年代後半、マーティとジェイソンが結成したバンド「カコフォニー」は、マーティのオリエンタルな旋律と、ジェイソンのクラシカルな旋律が醸し出す独特なハーモニーで当時のギターキッズたちを熱狂させた。「12歳からギターを始めたんだけど、その時の先生からカコフォニーのCDを聴けと言われ、2人のスタイルに魅了された。テクニックもそうだけど、それを17歳の少年が作ったことにも驚いた」と語るヴィレ監督もそんな彼らに魅了されたギターキッズの1人だったという。

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 天才ギタリストとして未来を嘱望されたジェイソンだが、彼が26歳の時にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。セレブたちが氷水をかぶるアイス・バケツ・チャレンジで一躍世間にも知られるようになったALSだが、その病によって彼の体の自由は奪われてしまう。しかしそれでも唯一動かすことができる眼球を使って、現在でも作曲を続けているというジェイソン。本作では、保存されている貴重な映像や関係者の証言などを通じて、そんな彼の不屈の精神が描かれている。

 「下手するとジェイソンはかわいそうだねと言われてしまいそうだけど、そう言われることをジェイソンは一番嫌がる。でもこの映画はそうじゃなかったからとても満足だった」と笑顔を見せたマーティは、さらに「監督がギタリストだから、ほかの監督が作るよりもワンランク上の尊敬をジェイソンに抱いていることが分かる。そんなギタリストとしての視点がうれしかった」と付け加えた。

 さらに「僕は今もジェイソンとやりとりしているから、今日のことも報告するよ」というマーティ。続けて「ジェイソンからのメッセージを預かってきたよ」と切り出したヴィレ監督は、「日本で過ごしたのは本当にすばらしい思い出だった。それから日本の皆さんに、マーティを受け入れてありがとうと伝えたい。今夜そこにいたかったよ」と読み上げた。(取材・文:壬生智裕)

映画『ジェイソン・ベッカー NOT DEAD YET~不死身の天才ギタリスト~』は新宿シネマカリテほかにて公開中

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