元ピクサー日本人スタッフの初監督短編、米アカデミー賞ノミネート候補に
現地時間5日、第87回アカデミー賞短編アニメ部門の選考対象作品10本が発表され、『トイ・ストーリー』シリーズなどで知られる制作会社ピクサーの元スタッフである日本人クリエイター・堤大介が初監督を務めた短編映画『ダム・キーパー』が選出された。
本作は、『トイ・ストーリー3』『モンスターズ・ユニバーシティ』で共にアートディレクターを務めた堤と日系人アーティストのロバート・コンドウが共同で監督した18分のオリジナル作品。
大気汚染に覆われた世界で、汚染された空気をダムの外側に追い出すことで人知れず街を守っていた豚の少年と、彼の人生を大きく変えるきっかけとなる天真爛漫(らんまん)なキツネの転校生との出会いを描く。
本年度、同部門のノミネート条件を満たした作品は全部で58作品。その中から今回、10作品が一次審査を通過する形となった。最終的にノミネートされるのは3~5本で、ノミネーション発表は来年1月15日(現地時間)。第86回の同部門には、惜しくも受賞は逃したが森田修平監督の『九十九』がノミネートされ、話題になった。(編集部・中山雄一朗)